mixiユーザー(id:2566286)

2017年04月23日22:13

279 view

ムード・インディゴ



『ムード・インディゴ うたかたの日々』
   奇妙だけれど素直な作品。ゴンドリー、これまで物足りなさを感じていたけど、この素直さがそれを感じさせていたのか、と思いけり。今回はフランスが舞台だからか、アメリカの、乃至ハリウッドのスタンダードから外れていたからだろうか、ゴンドリーの素直さきっと素直に出やすかったのであり、その素直さがよい。過剰に奇天烈なアイデアと絵も、きっと彼の素直さが生み出すもの。
   素直は哀しみも生む。明るいムードで、ゴンドリーがいつも醸し出す哀しさは、そのメランコリー、色気としてあるのかと思ったけれど、進んでいくと、彼がいつも表わすように、起承転結の転のところで、悲しみ表わしてゆけれど、ユーモアも同時に、終わることなく続き、そういったなか、彼のメランコリーは悲しみでなくして、やはり哀しさなんだ、と感じけり。
   コークに反駁するゴダールの時代の前の時代、アメリカへの憧れとサルトルへの祈りがある、そんな時代、やはり実存は本質に先立つ現実、そうした時代が表わされる。幻想もまた、この作品の冒頭でも言われ誰でもきっとそうであるように、リアルなのである。ピエールジュネっぽいドリフをシュヴァンクマイエルしていて、そんなこんなのゴチャゴチャも感じたけれど、そんなこんながあっても、ゴンドリーの素直にこちらもニコニコと素直に入っていけた。ゴンドリーってやっぱおもしろいな。




1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年04月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

最近の日記

もっと見る