『岸辺の旅』
執着や未練は捨て去るものであるが、忘れるということは誰もできない。出来事は偶然によって生まれえても、物語は忘れることができないということで生まれるものである。
福岡のはなんだかオシャレな感じのばかりで、なんだかああいったスーパーマーケットが懐かしい。なんとなく東京のスーパーマーケットという感じである。なんだか、そうした匂いが、深津絵里がスーパーマーケットで買い物をするシーンにある。なんだか市川準や山田洋次のような街の感覚と若干黒沢清のいつもの霊的な感覚が、コントラストとして交わる。
駅やスーパーマーケット、マンションの部屋、そうした都会の感覚から離れていき、山に向かいながら人の感覚がより強くなってゆく。ラスト、焼かれるものが在る。海が在る。あるがままのものがスッキリとする感覚となった。物語は忘れないから生まれる。
ログインしてコメントを確認・投稿する