ひとつの党にはひとりの候補者しかいない。ジョンウェインのような不器用で無作法、女性には紳士的である寡黙な”頼れる男”はもういない。泣き言をいってナショナリズムを煽る時代か。思えば、イーストウッドは寡黙であるが、彼のテクストはヒステリックな叫びが常に表わされている。ベトネム以降のアメリカの本音か。『グラン・トリノ』において、モン族の“隣人”は大切にするが、街中のパンクは根こそぎぶっ殺す勢いであった。ポリティカルコレクトネスの抑制に風見鶏しない姿勢は危険かもしれないが、本音はずっとブレずに在る。いいわるいではなく、デンジャラスマインドの時代はずっと在る。C'mon Make my day。
I'll help you, Son。アメリカの息子たちを助けてくれるのか、ヒラリー。スピルバーグ、オバマもでもなくバーニーにでもなく、前回からもずっとヒラリーを支持することは一本道にブレない。彼が支持する彼女は、フツーのアメリカ人のフツーのアメリカ人によるフツーのアメリカ人のための豊かな国にしてくれるのだろうか。トランプであっても彼女にしてもどちらにしても、アメリカン例外主義が強度に戻ってくる気配がしてしまうのである。
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