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2016年08月06日18:15

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リンカーンとJ・エドガー



『リンカーン』
  かつて観たときはあまりにいろんなエピソードが入り乱れている感じがしたし、会話が多すぎて、ハナシの流れ的にいまひとつ理解できなかったところあった。今回もまるで国会中継を見ているようなとこを感じたものの、現在の日本のこともあるがゆえ改憲のところ関心が持てたことなどで、ハナシの流れズイズイとズッコロバシ的に追ってゆける。『ブリッジ・オブ・スパイ』は水戸黄門的に話の先が読める感じだったけれど、この作品では史実は知っているにも関わらず、この先どうなるのだろうと思わせてくれる。スピルバーグ、飽きさせない。
  デイ=ルイスのリンカーンは、たとえ話ばかりするオッサンやなという印象で飄々とした感じである。あまりピンとはこなかったけれど、ここんとこ最近彼がやっている強烈な役ではなく普通人らしさを出しているところは、スピルバーグの要求に応えていて凄いことなのかもしれない。トミーリージョーンズ、よかった。愛くるしさもかねそなえ強烈さも表わす頑固者は彼に合っている。


『J・エドガー』
  かつて観たときのこともはや忘れていたようで、オリバーストーンのように悪い政治家を糾弾するかのような内容だったという印象を、描かれるのがフーヴァーということもあったしで、勝手に思ってしまっていた。が、むしろ、『バード』がバード イズ ミステリー的な感じで描かれていたように、エドガー イズ ミステリアス、そうした感覚で捉えられ、おもしろかった。ホントは嫌なヤツなのかもしれないが、とっても人間味ある感じがどんどんと出てきて、ラストではお茶目なヤツにも思えてくるエドガーであるが、それもディカプリオであるがゆえに表現することできたのだと思う。そして、一作のみで彼の魅力を引き出すのってイーストウッドは凄いと思った。スコセッシは何本もやってるのに、一辺倒のディカプリオしか描ききれていないのに、イーストウッドこそがミステリアスに凄い。また、人間のマイナスな部分だけが描かれているのではなく、イーストウッドらしい愛の姿や、彼がいつも表わすようなチーム間の絆の固さ(或いは、緩さも)が出ていて好感が持てる。



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