最初みたときは寝てしもうたし、愛の苦しみとスピルバーグがそぐわないところがあって、いまひとつピンとくるところがなかったような記憶であるが、今回はおもしろかった『オールウェイズ』。冒頭の方はジョンウィリアムスがいつもするような、ティンパニーが鳴り響くオーケストレーションは意図的にはずされ、音楽なしのまま進み、やがて始まる「煙が目にしみる」が印象づけされる。そうした効果もいまみれば、とても粋に感じてしまう。ホリーハンターは愛する人をもう失いたくないということで終盤に飛び立つのだろうけれど、エキサイトしたいから飛ぶという意味ではもちろんないが、常にドキドキ感を感じていたい女性ならではのセンスもあそこにはある。安定した家庭をもちたいと言いながらもそれとは裏腹なところ感じさせるのは、やはりホリーハンターの持つヤンキーな魅力かな。ドレイファスやジョングッドマン、ブラッドジョンソンなどの男優陣もよかった。素敵な作品でした。記憶というイマージュは、ないようで在るもの。いつも側に届けてくれる。
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