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2020年09月26日00:10

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ご当地SFでもあった

先日は、『火星人類の逆襲(横田順弥 著)』読了。

某団体での知人が、アップした記事で知りました。
作者は、私が中学の頃にはビッグネームでしたが、当時(今もですが)は、海外SFに夢中で、名前だけは知っている状態でした。
(流れで、『超革命的中学生集団』を読みましたが、筆者は平井和正さんでした)
日本のSF作家とファンの間が、随分近かった時代です。
中高時代は、小松左京さん、光瀬龍さんが、世界に比肩できる、私の日本SFでした。
また、伝奇では半村良さんが、光り輝いていました。
世界観が大きい、日本のSF作家は、このBIG3です。

さて、作品は、H・G・ウエルズが書いた『宇宙戦争』の、かってな(笑)続編です。
この引っ張り方が、ヨコジュンらしい。
火星人がリベンジで攻めてくる、しかも、今回は日本にです。
実在した、当時の英傑、バンカラな人達、研究者が、さもありなんと活躍します。
なぜ、地球に来るのか、彼らは、どのよな生物なのかetc、勝手に想定して話が進んでいきます。
当時の日本と、日本に関わる世界情勢なども、しっかりと話の進行に絡んできます。
そこが、この小説をより大きなものにしています。

さらに、火星人類が落下してきたのは、大森海岸。
その後、大森から大井町へと進行していきます。
知っている地名が、沢山でてくるし、“大森、大井町”が作品中で連呼されています。
『シン・ゴジラ』よりも、近所を蹂躙している!
まさに、ご当地小説でした。
面白かった。

作品は、30年以上前の作品であり、文体は古く感じます。
また、登場人物が明治の人なので、話し言葉が微妙に違い、やや読みにくいです。
難点は、それぐらい。
読もうと思った理由は、大きなものが一つだけ。
作者が最初につけたタイトルが、『明治天皇と宇宙大戦争』。
それにつきます!

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