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2025年11月11日15:00

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インドネシア影絵芝居ワヤン・クリ

11.9(日)、浜松市北星会館でインドネシアの操り人形の影絵芝居(ワヤン・クリ)『太陽を食べた猿』他を観る。

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主催は、次女も加わっている「浜松子ども劇場」。

演ずるユニットは「マギカマメジカ」。
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メンバーはインドネシア ジャワ島のジョグジャカルタ生まれの男性ナナン・アナント・ウィチャクソンと、大阪生まれの女性 西田有里。
前者が主に人形遣い、後者が楽器演奏をする。

ウィチャクソンは幼い頃から伝統的な人形劇の舞台に立ち、また新しい物語創作も行ってきた。その活動に対し、ジョグジャカルタのスルタン(王家)より表彰された事がある。日本での上演も数多く、2018年には文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に指定された。
西田有里は、2007〜10年、インドネシア政府奨学生としてインドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校伝統音楽学科に留学、ガムラン演奏と歌を学んだ。

浜松子ども劇場では2018年にインドネシア伝統民族芸能団ハナ・ジョナスを招待し、ワヤン・クリとガムラン演奏を鑑賞した。

〈参〉レポート「インドネシア伝統民族芸能団ハナ・ジョス公演〜ガムランとワヤン・クリ」(2018.7.20記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967548415&owner_id=3341406

今回の演目の1つ『太陽を食べた猿』は古代インドの大長編叙事詩『ラーマーヤナ』の素材を基に、新しい物語に仕立てた。

人の世が乱れてきたため、風神ヴァーユは人を食べる事さえできる猿ハヌマーンを生んで世に送った。
白い毛並みのハヌマーンは、忽ち大きく育った。
森では、ハヌマーンが悪戯をすると、トラもゾウも彼を恐れて逃げだす程だった。

大喰いのハヌマーンは様々なものを食べて成長、遂には空に輝く太陽も果物と思い込み、食べてみたいと考えた。
父の風神ヴァーユに頼んで風を起こしてもらい、ハヌマーンは空高く舞い上がった。

美しい地球が遥かに見える程高く飛ぶと、月と出会い、月を勢いよく吹き飛ばした(食べた?)。
もっと飛ぶと今度は流星と出会い、流星も吹き飛ばし、更に舞い上がるとUFOも吹き飛ばして太陽の方へ進んでいった。

とうとう太陽の間近までやってくると、果物と勘違いしているハヌマーンは手を伸ばし、太陽も美味しそうに呑み込んでしまった。
ハヌマーンはお腹がいっぱいになり、満足し大空で寝転がって休んだ。

すると、朝になっても太陽が昇らなくなり、世界は年中真っ暗な日が続くようになった。
困惑した人々の声は宇宙の神インドラに届いた。
ハヌマーンを諫めようとするインドラは、寝転がっているハヌマーンを黄金の杵で打った。
ハヌマーンは真っ逆さまに地に落ちて死んだ。

ハヌマーンの父で風神のヴァーユは怒り、暴風を吹かせた。多くの人や動物が死んだ。
他の神々はヴァーユに許しを乞うた。
ヴァーユはインドラに、ハヌマーンの復活と不死、更なる強さと叡智を要求した。
結局ハヌマーンは生き返り、以前より強大になった。
人々はハヌマーンを信仰し、彼の下で争いをやめ仲良く暮らすようになった、と。

ストーリーはちょっと理解を超えたところがあり、違っているかもしれない。
太陽に近づいてハヌマーンが墜落するところは、ギリシヤ神話の『イカロスの翼』を想像させる。
また、太陽がいなくなって世の中が真っ暗になるところは、天照大御神の天岩屋戸神話を思い起こさせる。

様々な登場人物や動物達、神々を、たった2人で動かし、音楽をつけて、大忙しである。
人形はスクリーンの向こうの影としても、手前に出できて実像でも動き回って活躍する。
滑稽な動きには、子供達は大喜びした。

神話や民話その他で、今もハヌマーンは人々に人気があるらしい。

インドネシア、古典的なワヤン・クリのハヌマーン。
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同、バリ島の木像ハヌマーン。
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インド、アーンドラ・プラデーシュ州の41mもあるハヌマーンのモニュメント。
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東南アジアには実際にハヌマンラングールというサルがいる。白に近い毛の色で、ラーマーヤナ神話のハヌマーンから名付けられたと言われる。現地ではハヌマーンの使いとして保護されており、民間に近い場所で人と共生している。
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当日使われたスクリーンと打楽器。
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日本人にも親近感のある6音階を奏でる。

操り人形達。
月の神とグヌンガン(山や森、火や風も象徴する)。光を当てると、細かな切れ込みがスクリーンに美しく映る。
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併演された『さるの温泉』は、初めて日本にやってきた猿が、温泉に入ろうとして様々戸惑う様子を滑稽に描いていた。
 
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