7/16(月)、次女達が入っている浜松子ども劇場の例会が「あいホール」で開催された。
今回は、インドネシア伝統民族芸能団ハナ・ジョスを招き、ガムラン演奏やワヤン・クリ(影絵芝居)を見せてもらった。
ガムランやケチャには昔から興味を持っていた。
芸能山城組のLPも持っていたし、公演も観た事がある。あの高揚感は何にも代え難い。
先日は文芸大サークルのガムラン演奏も聴く機会があった。
「ハナ・ジョス」は2002年にジャワ島ジョグジャカルタで結成されたインドネシア芸能ユニット。伝統音楽ガムランとワヤン・クリの上演を中心に行い、2005年から日本に拠点を置き活動している。
代表はローフィット・イブラヒム(1979- )。
インドネシア芸大の伝統音楽科を経て、同芸術団のメンバーとして、また王宮楽団員として活動した。
2005年に日本に移住、演奏家として、またダラン(影絵人形遣い手)として公演を続けると伴に、指導も行っている。
一緒に演じたのは同ユニットの佐々木宏美(1979- )。
神戸大発達科学学部人間行動表現学科音楽コース在学中にガムランと出遭い、2002年からインドネシア政府国費留学生としてインドネシア芸大パフォーミングアーツ学部伝統音楽科に2年間留学。大学、王宮、ラジオ局等で公演に参加、作曲活動もしている。
民族楽器と歌は2人で合奏し、佐々木が日本語で司会進行、ワヤン・クリの実演はローフィットが一手に行い、佐々木が楽器と歌の伴奏、そして解説を行った。ローフィットもかなり日本語はできる。
浜松の楽器博物館での演奏の経歴もある。
ガムラン演奏と歌の演目は『ウルル・カンバン〜毛のない毛虫』。
ガムランは「ガムル(叩く, 掴む)」という語が基になっている。様々な打楽器が中心になって演奏する。
木琴・鉄琴系にグンデル,スレントゥム,ガンバン等がある。
盤はバチで叩き、下には共鳴用の筒が付く。バチもいろんな種類があり、妙なる音色や繊細な音を出す。
擦弦楽器は二胡のように縦に持って、毛の弓で弾くルバブ。
音階は5音階で、日本人にも親しみがある。
他に、クンダンという真ん中が膨らんだ筒の両側に革を張った太鼓や、低い音を響かせるドラ等。
唄は、
「人生は短い、まるでヤシの木に登り実を掴み、降りてくるようなもの」、
「家は2つも要らない、大事なのは穏やかな心」、
等、インドネシアの人々の信教に根差した学びを、軽やかに楽しく歌う。
次にワヤン・クリ。
ワヤン・クリはユネスコの無形文化遺産に登録されている。放送等で誰も一度は見た事があるのではないか。
「ワヤン」は影、「クリ」は革の意だとの事。
影を作る板は薄く延ばされた牛の革で作られていて、大変に繊細にカットされている。
色も付いているので、影でなくそれそのものを見ても楽しい。
持つところは、水牛の角を利用しているとの事。
演目は『おいしそうなビモ』と『しじみのさぶちゃん』。
ローフィットは、両手で何人もの役を一手に引き受けて演じる。足指は金属のバチを握り、鉄筋にぶつけて効果音も出す。
影の人形はかなりいろんな動きができる。
『おいしそうなビモ』は、人喰い鬼がやってくる村、明日喰われる村人達が泣いていると、英雄ビモが現れ、村人を助けてくれる事になった。
道化等は鬼退治の為ごちそうをたくさん作り、ビモの体中に郷土料理の「ボト」を塗り付ける。
さて、鬼退治の首尾は一体どうなるか?
2人は最後に子供達に参加を促して、ガムラン演奏と村祭りの馬踊り(ジャティラン)をさせてくれた。
次女の長男蒼も手を挙げて、鉄琴をやらせてもらった。
馬踊りは、馬型の平らな作り物に跨って、演奏に合わせ右に左に踊る。
現地ではこの踊りは朝から晩迄延々と続けられ、馬もいろんなものが加わり、クライマックスでは獅子も登場、馬役はトランス状態になって会場は興奮に包まれるのだそうだ。
公演のあとは、子供も親も楽器やワヤンに触らせてもらい存分に楽しんだ。
子供達は、楽器からいつ迄も離れなかった。
鉄琴の一種グンデル。バチの形が変わっている。
ドラ。大変重いもので、低音が出る。
太鼓のクンダンて遊ぶ次男晟。
ワヤン・クリの様々な影絵人形。
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