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2024年01月03日23:56

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映画日記『エロ将軍と二十一人の愛妾』

2024年1月3日(水)

『エロ将軍と二十一人の愛妾』(1972)
監督:鈴木則文
アマゾンプライム

コミックの「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」で、本作の存在を知ったのだが、そのタイトル名からホントウにそんな映画があるのか?と、半信半疑だった。
あったとしても、成人向けだろうから、ハードルが高いはず。
ところが、あっさりとネット配信で見つかったので、さっそく見ることに。

日食の日に、種を受けたふたりの男、ひとりは次期将軍に決った豊千代君、ひとりは角助という田舎出のボンクラ。このふたり、うりふたつだった。
勉学ばかりでうらなり瓢箪の豊千代君が吉原で筆おろしをしていたら、相手の太夫が痙攣を起こしてしまったから、さあたいへん。
このままでは新将軍のお披露目ができない。困り果てた老中田沼意次の前にあらわれた女鼠小僧のお吉が耳打ちする。うりふたつの角助を将軍に仕立てればいい。
そのたくらみ、見事にはまり、そのうち角助が打ち出すまつりごとに、名君というものまであらわれ、田沼意次は苦虫をつぶすことに。
いまや将軍となった角助、じつは底なしの好色絶倫男だった・・・・

とまあ、タイトル通りの展開になっていく。
もう、大笑い。
鼠小僧の池玲子に、京から大奥へやって来たやんごとなき姫様の杉本美樹、独り寝のさみしさに狆(ちん)プレイにふける三原葉子などなど、角助をとりまく百花繚乱の女優たちがお色気をふりまく。
正月早々、いいものを見せてもらった。
ただ、ラストの大乱交シーンになると、鈴木則文監督が乗りのりというより、やけくそで撮っているような気がしてならない。
1972年のこの年、鈴木則文監督は2月の『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』に始まり、4月『徳川セックス禁止令 色情大名』、7月『温泉スッポン芸者』、8月『女番長ゲリラ』、9月『恐怖女子高校 女暴力教室』、そして12月公開の本作と、じつに6本の「東映ポルノ」を量産している。
素人目にも、ヘトヘトになりストレスが溜まっていたのではと想像する。
新境地の『トラック野郎』シリーズが始まるのは、3年後の1975年8月のことだった。



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