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2023年07月22日20:54

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映画日記『セフレの品格(プライド) 初恋』

2023年7月22日(土)

『セフレの品格(プライド) 初恋』(2023年)
監督:城定秀夫
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

バツ2で、中学生(かな?)の娘と暮らす30半ばのショウコが、高校時代の同窓会で初恋のカズキと再会する。カズキはバツイチの産婦人科医。その夜ホテルに誘われたショウコは、カズキの提案によってセフレとなることに・・・・

城定秀夫の新作ということで駆けつけたのだが、エロ度も高くなければ、コメディ色もさほどなし、しかもこの歳になってはいちばん縁遠い話題だ。
しかし、面白くないかというとそうでもない。
こちらも昨日見た『ミッション・インポシブル〜』同様、続篇が公開されたら見ようとおもう。
見ておもったのは、ショウコとカズキ、きっと主人公のふたりは身体の相性がとても良かったのだろうということ。
身体の相性が良いというのは、『浮雲』(1955)の高峰秀子と森雅之の腐れ縁をさして、監督の成瀬巳喜男が言ったという言葉だ。
そういえば、有名女優と料理人も、よっぽど身体の相性が良かったのだろうなあと、ぼんやりおもってしまった。

エンドロールに「寺島まゆみ」の名前があった。
寺島まゆみといえば、日活ロマンポルノのアイドル女優だ。
ショウコとカズキが肩を並べて屋台のおでんを食べるシーンで、ふたりに声を掛ける初老カップルが登場する。爺さんが森田芳光監督映画の常連・伊藤克信なのはすぐ分かったが、やたらと元気な婆さんが誰だか分からなかった。どうも婆さんを演じていたのが寺島まゆみらしい。
爺さんと婆さん、ふたりは夫婦ではなく、婆さんが若い頃に勤めていた散髪屋に爺さんが通っていて、以来ずっと老いてもなお恋仲であるというセリフが出てきて、妙に耳に残った。
帰宅して「寺島まゆみ」を検索すると、代表作の『聖子の太股』シリーズといっしょに、森田芳光監督のロマンポルノ作品『ピンクカット 太く愛して深く愛して』(1983)が出てきた。『ピンクカット〜』で寺島まゆみはお色気理髪店の店員を演じ、伊藤克信も共演している。つまり、ちょっとした楽屋落ちだ。
ところが、もうひとつ驚きの事実が判明する。
ヒロインのショウコを演じた行平あい佳は寺島まゆみの娘さんだった。
ということで、もろもろのことを知ると、本作が日活ロマンポルノへのオマージュのような気がしてならない。


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