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2023年07月08日21:25

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映画日記『1秒先の彼』

2023年7月8日(土)

『1秒先の彼』(2023年)
監督:山下敦弘
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2

舞台は京都、子どもの頃から何をするにもワンテンポ早い郵便局員ハジメ君30歳独身は人生の絶頂にいた。鴨川(だとおもう)で、ギターを手に♪京都〜大原三千院〜と歌っていた女の子と知り合いラブラブに。次の日曜日、ふたりして花火大会へ行く約束を取り付ける。
そして、日曜日の朝、いつもように7時00分ジャストにアラーム設定している目覚まし時計より1分早い6時59分に起きたハジメ君に、絶望が襲う。
それは、今日が日曜日でなく、なんと月曜日だったこと。
人生の岐路になるはずだったデートの日曜日はどこへ行ったのだ????
しかも、顔や腕が赤く日焼けしてるし。
気落ちしたハジメ君が職場に行くと、いつもやってくる陰気な女性が、同じように赤く日焼けした顔で目の前にいた。
彼女はハジメ君とは真逆に、子どもの頃から何をするにもワンテンポ遅い25〜6歳独身のカメラ女子レイカさんだった・・・・

チェン・ユーシュン監督の台湾映画『1秒先の彼女』(2021)のリメイク。
元ネタの『1秒先の彼女』は見てるが、なにしろ還暦を過ぎてからはまったく記憶力がないので、ほとんどまっさらな状態で見ることになった。
これがまた、胸キュンのラブコメで、私みたいな爺さんでも、最初から最後までニコニコと楽しく見ることができた。
ハジメ君を岡田将生、レイカさんが清原果耶。
いつまでも新人男優だとおもっていた岡田将生もアラサーなのか。
彼を初めて見た『天然コケッコー』(2007)は、もう16年も昔のことだった。
清原果耶を見るのは、『まともじゃないのは君も一緒』(2021)に続いて2本目。
『まともじゃないのは〜』のズケズケとため口をきく女子高生から、一転して内気でどこかはかなげな女性を好演。
なんかこう、壊れないようにそっと抱きしめてあげたくなる。
清原果耶が人気女優であることぐらいは知ってるが、これまで私が見たいとおもう映画に出演してくれなかった。これからは彼女目当てで、映画を見に行くのもありだな。
この主人公たちの子ども時代を演じていた子役のふたりがめちゃめちゃ可愛い。
女の子役の加藤柚凪(かとうゆずな)は、子役ながら松坂慶子を相手にした主演作を1本撮っているという。男の子役の柊木陽太(ひいらぎひなた)は『怪物』の子だ。
もうひとり、ギターを背負った福室莉音(ふくむろりおん)という新人女優さんに注目。
そのほかにも、笑福亭笑瓶、加藤雅也、荒川良々、山内圭哉から、鍵呑み少年やヘシコのお婆さんまで、山下敦弘監督は、脇役だけでなく、無名のちょい役のひとり一人にまで、私たち観客の目が注ぐように撮っている。
思い起こせば、『リンダ・リンダ・リンダ』(2005)もそうだった。
ペ・ドゥナや香椎由宇らが活躍するラストシーンと同じぐらいに、ペ・ドゥナが小っちゃい女の子と漫画を読むシーンや、シンガーソングライターの湯川潮音がぼそぼそとしゃべるシーンが今でも記憶に残っている。
見ていてほっとする。ロケ地の天橋立へ行きたくなる。
好きな映画。

しばらく映画を撮っていなかった山下敦弘監督、新作の『カラオケ行こ!』が来年の正月公開とのこと。特報映像を見たが面白そうで、早く見たい。
まだ梅雨も明けていないが、♪は〜やく、こいこい、お正月!!


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