mixiユーザー(id:6810959)

2023年07月06日22:36

82 view

映画日記『ロング・グッドバイ』

2023年7月6日(木)

『ロング・グッドバイ』(1973年)
監督:ロバート・アルトマン
今池・名古屋シネマテーク

ロバート・アルトマン監督傑作選の3本目。

探偵のマーロウが飲み友だちのテリーからメキシコまで車を走らせてくれと頼まれた。
お安い御用とテリーをメキシコに送り戻ってくると、マーロウは刑事たちに取り囲まれブタ箱に。
なんとかブタ箱から出た彼に、高名な小説家の美しい妻から、行方不明になった夫の調査を依頼される。
さらにはサイコ気質のギャングのボスがマーロウに因縁をつけだした。
マーロウの回りで降って湧いたように起きた、てんでばらばらの出来事が、しだいにからみ合っていく。そして・・・・

封切りのときに見ている。その後テレビで見てるかもしれない。
アンニュイでノスタルジックな主題歌と、とぼけたエリオット・グールドの魅力だけが記憶に残っていた。
二度目か三度目になる本日、ようやくストーリーが理解できた。
なるほど、こういう話だったのか!!
減らず口を叩きながらウロチョロする私立探偵という、ハードボイルドの定石を踏まえた展開で、面白い。
今回あらためて知ったのだが、映画の最初と最後に♪ハリウッド万歳の歌が流れた。
ラストでマーロウが下した決断となんとなく関係があるような気がする。
あくまでも、なんとなくね。
いつまでも耳の残る主題歌を、いくつものパターンで聴かせる。
いわば変奏曲になっていることを、あらためて知った。
何度聴いても飽きない名曲だ。
♪ロング・グッドバイ〜、葬式のときに流してもらおうかな。
猫や犬が大活躍する映画でもあった。
冒頭の猫ちゃんがマーロウとイチャイチャするシーン、メキシコでワンちゃんがお茶目をするシーン、どちらも絶妙なタイミングでの名演ぶりに驚いてしまう。

そして、昨日の日記に書いた映画監督マーク・ライデルの芝居やいかに???
てっきりちょい役だろうとおもったら、とんでもない。
彼は事件の鍵のひとつを担う、サイコ気質のギャングのボスを演じている。
若くて可愛い愛人の顔を、突然コーラの壜でメチャメチャにするという危険人物役を難なくこなしていた。喝采ものだ。
そのギャングのボスに仕える手下のチンピラ役で、無名時代のアーノルド・シュワルツネッガーが出演しているとネットにあったので、目を凝らしていたのだが、よく分からない。
とおもったら、終盤にサイコ・ボスの命令でマーロウと手下たちが服を脱ぐシーンが出てくる。服を脱いだとたん、あっ、シュワちゃんだ!!
そこには白いブリーフ姿で、意味もなく大胸筋をピクピクさせている若き日のシュワルツネッガーがいた。
正直、ちょっと感激してしまった。

ということで、今週はロバート・アルトマン傑作選で楽しく過ごすことができた。
明日は封切り日の金曜日、さて何を見に行こうか。



8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年07月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031