自分の記憶では4回目だと思っていたが、どうやら人生3度目の《まるび》
記録によると0度目の《まるび》は「周りから眺めただけ」というインチキ訪問。
なので、3回目。常に満足
《石川3》承前
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金沢へ行く主目的が金沢21世紀美術館。
これは2010年に初めて訪れた時と同じ。
当時は『ヤン・ファーブル+舟越桂』という夢のような企画展とともに、サンドアートの第一人者の来日公演というカップリング。
オープンして4年目の《まるび》だったけど、おいらが現代アートに嵌る切っ掛けとなったタイミングと言っても過言ではない。
2回目は2020年8月、コロナくんとともに『内藤礼』。
ガラガラの新幹線に乗って出かけて、タクシー運ちゃんのご苦労を往復聞かされた記憶。
その時のテーマは谷口吉生。
『時を超えるイヴ・クラインの想像力ー不確かさと非物質的なるもの』★5.
1年半の時を置いて、3度目の《まるび》。
企画展であるイヴ・クラインの巡回がないと知り、すでに金沢行きを決めていた。
その後、日曜美術館でしっかりと予習をし、さらにはチャットGPTへの問いかけも忘れない。曰く、

「イギリスのフレグランスブランドです」だそうだ。
なんやねん、フレグランスって
かがやきの中で原田マハ著『CONTACT ART』を拝読。
《まるび》に関わる2章を予習してやってきた
「アートは観るものが居てこそ、価値のあるもの」
屋外展示のラッパに向かって、大きな声で呼びかけた
原田マハ曰く、聴こえた何者かが返事をして一期一会が生まれる、とあるが、ちっとも返事が返ってこない。
向こうの方では、4,5人が集まって、おいらの方を注目しているぞ。
答えは明快だった。これから《まるび》を訪れる人のために、記載は差し控えておくが、いずれにしろ、おいらの声はラッパを突き抜けて、屋外にいる人々の耳に伝わったようだった。
おいらの行くべきところは、どこかの《大声選手権》。3位ぐらいにはなるはずだ
『スイミングプール』(レアンドロ・エルリッヒ)
サイトスペシフィック。
石川県と金沢市が2006年、やがて現代アートの聖地となる金沢21世紀美術館設立を検討した時点で、設計を担当したSANNAには、この場所に恒久展示となるスイミングプールが備え付けられることを決めていた。
見事な先見の明。設立に携わったキュレーターたちの眼力に敬服する。
予約なしでは入ることのできない《まるび》のメッカ。かがやきでしっかりと予約を果たし、上からは下の人たちへ、下からは上の人たちへ、誰もが見ず知らずの人々なのに、手を振って、そして手が振り返される。プールの中では誰もが譲り合って、シャッターを押している。平和の象徴。
イヴ・クライン。
ラビリンスのようなミュージアムゆえ、展示室を見つけるのが一苦労。
写真撮影が許可された第11展示室の景観は見事なまでにカラフルだった。
天井から吊るされた元永定正の再構築。
そして、インターナショナルクラインブルーとともに、映えるカラフルなクラインと、幾つかのルーチョ・フォンタナ。
これを贅沢と呼ばずになんと呼ぶものか。
感激で震える声を抑えて、映像展示にやってくると、そこにはインクを身体に塗りたくったすっぽんぽんの外人女子たちが、キャンパスをうごめいている。もちろん、ノーカットでかなり危ないR-18の映像。男なら誰もが立ち見
『Blue Pigment』
第5展示室にはIKBを間近に見てほしいとのキュレーターの気持ちが伝わってくる。
そして12本の雨。
キュレーターの力量はクラインではない別作家のインスタレーションにも感じることができた。
二度と見られないであろう観るべきものたち。
3月5日の千秋楽がやってくれば、この展開は二度と見られない。
アートの魅力を最大限に見せつけられた2時間30分。
嬉しいことに若者たちでにぎわいを見せている金沢21世紀美術館。
要諦は企画力。そして、映える力。マイベスト3にもランクインする美術館の誇り。
最後に雨音を聴きながらオープンスカイ
直島では昼夜にわたって飽きるほど観ているのに、曇り空のオープンスカイは初めての経験
おっさん3人連れがやってきて「なんやねん」とすぐに出ていったけれど、間違いなく13年前のおいらがそうだった。たぶんね。
金沢のディナーは地元民ご推奨の回らないお寿司『寿し龍』
予約しないと入れないと伺って、

「飲まないので1時間で帰ります。回転のいいお客です」と告げたら、

「うちは回転寿司じゃないからね

」と電話の向こうで大爆笑。
金沢の笑いのレベルってあれだ。
80歳を超える(推定)大将の握る寿司。
背伸びしてカウンターに載せていくのだけれど、腰が曲がっていて上手く載せられない。
たまに1貫が横倒しになるけれど、さすがは名伯楽寿司職人(自称)。転がってもネタとシャリは離れずにくっついたまま。神業を見せていただいた。
味は寿司通のおいらが保証する★10レベル。カニやエビ、回転寿司では選ばないネタのすべてが旨かった。ベストはウニ。

「すぐに食べな」の指示通りに頬張ると、ノリが奏でるソプラノな音とともに、ウニが口の中に溶けていった。ほんとうに旨かった。
ワサビをかなり利かせていたので「ワサビをちょっと手加減したまえ

」と告げてみたら、「このワサビが旨いんじゃ」と、けんもほろほろ鳥
涙を流しながらパクついたのも、決して悲劇ではない。
(つづく)

第65回ブルーリボン賞の受賞作&受賞者/一覧
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=7312489
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