《京都7》承前
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昨年のクリスマスは時間厳守の1日だった。
8時40分『桂教会』、10時『大徳寺』、13時『桂離宮』、そして15時『聴竹居』
すべて時間を予約した行動だったが、見事に段取りよく京都の町を辿って行った
『聴竹居 藤井厚二旧居』
商業建築よりも個人住居建築にこだわって合理的モダニズムを日本に広めようとした藤井厚二。その夢は病気によりわずか49歳で潰えたが、こだわり抜いた旧居が地元住民の手によって保存管理されている。名付けて《聴竹居倶楽部》。
大山崎に住む一般人がボランティアでこの旧居を守り、ガイドを務めている素晴らしさ。
レンタカーの駐車場に迷っていたら「うちの駐車場に置いていいよ」と、自邸のカーポートを提供してくれた役員さん。出だしから特異なホスピタリティを発揮してくれた。
自称・建築ファンでありながら聴竹居に関してはとんでもない誤解をしたままでたどり着いている。
2018年8月、大山崎美術館に出向いた時に目に留まった「国宝茶室」が、この聴竹居だと信じていたし、さらに2018年8月、森美術館で開催されていた『建物の日本展』で観た『待庵』のことだとすっかり勘違いをしていたようだ。
裏千家の先生とのギャップが、天王山で氷解した

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ガイドツアーは8名限り。建築に相当詳しそうな長老さんを従えたファミリーと若いカップル。ガイドを務めてくれたのが長谷工に勤める現役設計士・長谷公さん。
令和4年最後のガイドツアー。長谷公さんの立て板に水ガイドは、つい先ほどの桂離宮のAIくんとは真逆のスピード。しかも、藤井厚二先生への圧倒的なレコメンドを感じることができる。決められたツアー時間は75分、いわば平屋建てなのに、それでも足りないほどのうんちくを次々と捻りだした。

「藤井厚二とブルーノ・タウトの関係は?」との質問にも、藤井の残した記録を確かに、知りたいことを深彫りして教えてくれた。
時間を超えても、若手たちの質問が続いている。スマートな若者たち
そろそろ日暮れ時。コリドーの陽射しがより美しくなるそうだ
時間に押された一日だったけど、最後のスポットでは余裕があった。
ガイドを振り返りながら建物を再見していると、リビングに『聴竹居倶楽部』の面々が1人、2人と現れる。
眼の大きなリーダーが、より眼を大きくして、建築話に華が開く

「この夏、ようやく落水荘へ行けました」

「藤井厚二の作った茶室がこの居宅の下にありますが、室内に滝が流れてます。ライトが落水荘を手掛けた3年も前に、藤井は作っているんですよ

」
ほんとうに彼が好きなんだ。ボランティアさんたちの誇りが伝わってくる。
建築関係の方かと問われたので、いつものように「趣味で

」と答えておいた。
ボランティアの仲間たちが集まっている。
年内の開館がこれで納めとなるから、宴会でも始めるのかな
その時、いきなりだった。

「みなさん、見学のプロがいらっしゃってくれましたよ

本物の落水荘まで出掛けている、S級ですよ〜

」
眼の大きさが顔の半分を占めているかのような破顔一笑、そんなエピローグ。
藤井厚二の作った茶室は、ただいまリニューアル中で今年6月には公開がされるらしい。
そして、おいらがド勘違いしていた『待庵』は、山崎駅前の寺院にあることも判明した。
京都競馬場のリニューアルも春が来れば完成する。
次回の京都紀行がその瞬間に決まった。6月ごろ、京都。もう一度、大山崎。
ついでに淀の競馬場
(つづく)
■和食イメージの京都人、実はパン好き 理由は激戦区にあった
(朝日新聞デジタル - 01月05日 06:06)
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