マジック・マイクおもしろかった。主演のテイタムのハリウッド・デビュー前のほんとにあったほんとの話を基にフィクションする。それ自体がソダ―バーグらしく虚構と現実のリバーシブル。もちろん風俗業に身を寄せた失意のズンドコでもなく、ボーイミーツガールなラブストーリーでもなく、サクセスを目指す主人公の物語でもなく、明るい青春映画でもなく、しかし、そのどれも兼ね備えてもいるセンス。ジャンル映画的にこれといったメインになるものはない。パンチは効いているけれど、ドラマチックにならず、日常の我々ライフに近い感覚のもの表される。ソダ―バーグの非凡な才能である。ラストの主人公と彼女の語り合いはなにか、ヨーロッパ的なもの、例えばダルデンヌ兄弟なセンスを醸し出す。ジャンルを散りばめながらもハリウッドの典型的なプロット立てにするではなく、現実味を感じさせるのは、おもしろくある。
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