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2022年05月14日21:59

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インフォーマント!


インフォーマント!おもしろかった。再見であるがもう内容は忘れてしまっている。一番に憶えているのは、観終わった後に知って驚いたからそのこと憶えているのだろう、デイモンの奥さん役が乙女の祈りのふたり組のケイトウィンスレットではない方だったこと。それしか憶えていなかったからか、おまけに観ながらもぜんぜん内容を思い出すことなかったことが幸いして、おもしろく観れるのであった。バーニーと同じように実話の映画化であり、観ながら主人公のウィテカーはバーニーと同じように、悪しき善人か、となるも、さらに観ていくと、悪しきお人好しか、となるもさらに観てくと、善しき悪人、かとなり、キャプラやジョンフォードの時代と違って、善悪の区別をつけられないこの現在社会(とはいえ、キャプラやフォードの時代も実は同じであっただろう)をまざまざと表してみせている。コメディでハードボイルドである、おもしろい作品である。スキゾポリスでドッペルゲンガーが出てくるが、あそこでのそれはこれと同じなのかな。様々な顔をする本人が表される。ウィテカーはどれがホントか分からなくなってしまうけれど、ソダーバーグ的には、キャピタリズムがもたらしたものと言いたいのかもしれない。原一男氏の作品の予告で、どうしてここまで嘘が言えるのか、だったと思うけれど、あれには笑ったけれど、この主人公は井上氏とは違った理由によるものであるが、ソダーバーグがお得意とする虚構と現実の区別なき世界の住人として生きてしまっている。出生などの事件とは関係ない他のことはウィテカーの本質的なところで事件とは関係ないもののように見えるが、これもキャピタリズムがもたらした環境ゆえなのでは、とソダーバーグは言いたいのかもしれない。アメリカ的に、悲劇的に誇張し、ラグジュアリーに誇張するもの。作品の冒頭で、実話の映画化であるが、誇張している、と出てくるが、ウィテカーも喋ること誇張しているのでありなん。誇張された世界で、何事も誇張するけれど本当のことは言わない。誇張することによる嘘、この現代資本主義社会にいるから、それが嘘であることすら気づかなくなってしまっている。

マーヴィン・ハムリッシュの最後の仕事らしいけれど、粋な音楽が全編に活かされ、キャピタリズムを陽気に謳歌する。

ps
不正を犯した上のものがみな捕まったあと、自分が会社を率いる、というようなことを言ったら、奥さんが、貴方がムチャクチャにした会社にいられるわけないでしょ、あなた現実を見て、というようなことを言うところ、笑ったけれど、まさに作品を言い当てている。



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