オールド・ボーイおもしろかった。オリジナルの方がアクションは上だな、グロはこっちだな、主人公の傲慢ぶりの詳細はこっちだな、とか、コメディもギリシャ悲劇もロマンも一緒くたにするアジア的なカオスのオリジナルに比すればこちらは洗練、というか合理的に、例えば、傘を目指していくと復讐のための本来の目的に行き着く、とか、隠しカメラの映像でワルがその結果を見る、とか、わかり易くしてノンカオスな方向性で表すな、と思いながら観るも、やがてこれはスコセッシがケープフィアでやったようなアプローチでB級映画へのオマージュ仕立てに仕上げる方向性なのだ、と、バーナードハーマン・タッチやジェリーゴールドスミス・タッチが鳴り止まぬなか気づいてくる。終盤はもうマッドサイエンティストな雰囲気の研究室的セットに持っていく。オリジナルと違って父子と父子を掛け合わせるのは、オリジナル以上に西洋では不死の病のギリシャ悲劇を継承させている。スパイクリー的には、ギリシャ悲劇もひっくるめた青白い野郎たちが受ける報いというものを表しているのであろうが、意地悪な目線としてではなく、俯瞰した神の目線として表しているのが作品を成立させている。主人公のオリジナルと違っての若かりし頃の傲慢さや、これはオリジナルでもそうだが現在行なった原罪などで、最後は贖罪的に閉じこもっちゃって、オリジナルにはあったラストの荘厳さは表されなかったけれど、これはこれでジーンとはなる。
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