2022年2月4日(金)
『355』(2022年)
監督:サイモン・キンバーグ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
金曜日にぴったり、肩の凝らないアクション映画。
といっても、数年前に退職してからはずっと“毎日が日曜日”なので、金曜日の有り難みは減ってはいるが、とにかくこういう映画を見ると、日々の映画ライフに勢いがつく。
来週もがんばって映画を見ようという気分になる。
世界を滅亡に導くコンピュータ・プログラムを巡って、悪党一味と米国(ジェシカ・チャスティン)、英国(ルピタ・ニョンゴ)、ドイツ(ダイアン・クルーガー)、中国(ファン・ビンビン)に南米コロンビア(ペネロペ・クルス)からなる女性スパイ五人組が、争奪戦を繰りひろげる痛快作。
アメリカと中国のスパイが手を組むのか?といった、野暮なことを言ってはいけない。
それよりも、文化系女優のジェシカ・チャスティンやペネロペ・クルスにアクションシーンが務まるのかと心配になる。
ところが、ペネロペ・クルスがスパイというより精神科の女医さんで優しいお母さん、ルピタ・ニョンゴはコンピュータオタクで情報収集係ということで痛々しいアクションシーンはさほどなし。
そして中国代表のファン・ビンビンはてっきりカンフーの使い手かとおもいきや、カンフーではなくカンポー、漢方薬の使い手だった!!
まあ、映画を見なければ、なんのことやら分らないだろうが。
ということで、残るジェシカ・チャスティンとダイアン・クルーガーのふたりが主にアクション担当となる。
そのジェシカ・チャスティンだが、彼女のファンとしては、最後までがんばったと誉めてあげたい。
いっぽう、ダイアン・クルーガーが凄かった。
ほとんどドイツの狂犬!!
ガッツ溢れるアクションは、シャーリーズ・セロンやスカーレット・ヨハンソンと十分にタイマンを張ることができる。
次回作がありそうな終わり方だった。
もし次回作が公開されるなら、やっぱり金曜日に駆けつけたい。
勢いがついたので、もう1本見てきた。
『大怪獣のあとしまつ』(2022年)
監督:三木聡
名駅・ミッドランドスクエアシネマ
魅力的なタイトルなので、大いに期待したのだが、どうもいけません。
きっとSFに政治的な風刺を込めたコメディを目指したのだろう。
ところが、同じような意図の『ドント・ルック・アップ』と比べると、さほど笑えないこともあり、格段に落ちる。
小手先に走るより、NHKの「プロジェクトX」みたいに、まじめに取り組んだほうがよかったとおもう。
ところでラストのアレは、数ヶ月後にやって来る、「13日の金曜日」のアレなのかなあ???
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