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2022年01月04日09:29

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映画日記『ドーナッツキング』

2022年1月3日(月)

『ドーナッツキング』(2021年)
監督:アリス・グー
伏見・ミリオン座

今年の初映画館。
内戦のカンボジアを逃れ、裸一貫でアメリカに渡った男、テッド・ノイが主人公。
テッドはようやく見つけたガソリンスタンドの仕事中、おいしそうな匂いに引かれた。
それはドーナッツのにおい。
これだ!!
とおもったテッドは、すぐさまドーナッツのチェーンに飛び込み、調理法から店の経営までを体得してしまった。
やがてひとつの店を持ったテッドは、妻や家族とともに昼夜死にものぐるいで働き、店を増やしていく。
おりしも、急増するカンボジアからの難民に、テッドはドーナッツ店のノウハウを教え、店をまかせ、彼らの自立を後押しした。
アメリカに来たときは無一文だったテッドが、湖畔に建つプール付きの豪邸を手にするまでになる。
同胞から尊敬され、歴代大統領とも面識を得るまでになったテッドは、まさにアメリカン・ドリームだった。
ところが・・・・・・

唖然となるような展開!!
波瀾万丈、人生流転、毀誉褒貶、まるでジェットコースター。
何が彼をそうさせたのか?
くわしくは書けないが、大阪維新の会の人たちは見たほうがいい。
まあ、見たところで変わらないとは思うが。

アメリカ人の国民食と言ってもよさそうなドーナッツと、カンボジア難民との組合わせに、アメリカという国の、移民に対する間口の広さや奥の深さを感じる。
もちろん、カンボジア難民たちのしたたかさもだ。
いずれにしても、ひとりの男とドーナッツの甘い香りとの出会いが、多くのカンボジア難民を困窮から救ったという事実はゆるがない。
いろいろな感想が浮かぶが、なんといっても、見終わったらドーナッツが食べたくなること必至。
私も見終わってから、ミスタードーナッツに駆け込んでしまった。



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