ほとんど乗っていない次女ちゃんの自転車。
パンクの修理をすれば乗れるとわかり、自転車屋へ運んでいくと、奥から出てきたご主人は齢83歳
予想通りチューブが逝かれていて「交換に30分

」と告げられた。
100均やたま均をぶらぶらして20分ぐらいで店に戻ると、ほぼほぼ修理が終わっていて、パイプ椅子に座って待つように指示された。
店内には高校生やクラブチームとともに映ったご主人のユニフォーム姿。

「卓球…ですね。監督をしてらしたんですか?」
いつものくせで、ふと会話を試みると、ご主人の瞳がキラリと光る

「卓球はもう70年近くやっているよ」から始まって、昭和30年代、当時名門だった専修大学の卓球部の主将として、全国大会常連。
オリンピックに出たという話は聞かなかった(←出ていない)けど、日本有数の卓球マン(自称)だったらしい。
引退後は主に市立高校のコーチや、地方卓球協会の役員を歴任。

「オリンピック選手もサインをもってきてくれるよ」と、鼻高々。
その後は、お互いに地元出身同士と分かり、高校や中学の懐かしいお話など。
実は大掃除を抜け出してパンク修理に来ていたけど、時計を見たらすでに1時間が経っていた。ワイフさんから捜索願いが出されていたことは言うまでもない。(←ない)
そろそろ帰らねば、恐ろしいことが起きる。会話を止めて財布を出した。
修理代は

「3,000円でいいよ

」
後輪だったのでチューブ交換は5,000円を覚悟していたが、きっと30分の会話割引をしてくれたのだろう。節約できた2,000円分のアイスを買って帰れば吉
《京奈7》承前
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奈良 tripenart Last Chapter

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満足すぎるランチを終えて、タクシーを呼び出して「ならまち」へ建築物鑑賞。
実は、ランチ堪能にかまけて、本来、食事中に手配しておくべきタクシーを呼び忘れ、知らない奈良の街中で一時、ドリフターズとなっていた
次回から気を付けよう。
《鹿猿狐ビルヂング》
奈良公園の池の向こうに興福寺が聳えるプレイスの奥手に「中川政七商店」。
その創業地に「中川政七商店」の鹿・「猿田彦珈琲」の猿・「㐂つね」の狐の3匹が集う、同社初の複合商業施設『鹿猿狐ビルヂング』が内藤廣設計で建設された。
猿田彦珈琲店は若者に溢れ、とてもアラシックスの立ち位置はない。
待たせておいたタクシーに乗り込んで、近鉄奈良駅から近鉄電車。
目的地はあと2つ。
学園前の学園は帝塚山学園群。人生、初めての場所。
『近代日本絵画の歩み』(中野美術館)
蒐集家は奈良の林業で財を成した中野皖司。
この後に行く大和文華館の近くにあるというアクセスだけで、前情報なしで飛び込んだ。
当たり前のように他の鑑賞者不在の貸切で、借景に抱える蛙股池を眺めながら、まずは地下1階の掛け軸を早回り。
メイン展示室である1階に戻ると、まず目に入る佐藤忠良。
そこからたかだか20枚ほどの展示作品への回廊
『婦人像』(青木繁)
「モデルはたね夫人である」と断言するその自信は、これまで培った学習の成果。
お見事である
『林檎三つ』(中川一政)
日記を書くために作家名を思い出そうとしたのに、頭に降りてくるのは浜口陽三の名前ばかり。或いは、岸田劉生だっけ。
近代日本絵画の先生に問い合わせすると、中川一政であることが判明した。
リンゴだけに、なかなか味のある作品
『ヴァイオリン』(須田国太郎)
いつもの日記のようにニコイチ、サンコイチに編集するのがもったいないほどの名作揃い。フォトフリーというのもありがたい。
そして、衝撃の1つ目。
『森の風景』(三岸好太郎)
三岸節子の作品なら、地方美術館にもよく見かけるが、早世した好太郎の作品を観る機会は極めて少ない。こんな僥倖も、小さな地方美術館に足を運ぶからこそ。
そして、この作品で膝から崩れ落ちる神奈川からの鑑賞者
『隅田川風景』(松本竣介)
大川美術館、セキ美術館、上原美術館、碌山美術館…名の知れぬ小さな私設美術館。
けれど珠玉。これに中野美術館が加わった。
『特別展 天之美禄酒の美術』(大和文華館)
お酒を飲まないどころか、酒乱な人は好きではない自分にとって、ここの企画展は残念ながらほぼ興味なし。
訪れた理由は『なまこ壁』をモチーフとした展示館のいで立ち。
設計は吉田五十八で、彼の代表作とされる。《日本で訪れたい建築物100》の1つ。
さらには館外に、辰野金吾設計の奈良ホテルのラウンジを移築修復し、文華ホールとして活用展示されている。訪れたその日は、残念ながらイベント開催がなく、ホール内を観覧することはできなかった。
それでも、この2日間の京奈 tripenart では、奇跡の数々、一期一会の数々が身の回りに起きていた。十二分過ぎるほどの記憶と感謝を胸に刻み、のぞみの乗り込もう

自転車で赤切符!? 信号は青だったのに!? 警察官に呼び止められた主婦の体験談がTwitterで話題に
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