愛と追憶の日々おもしろかった。曲は印象に残っているが、ストーリー自体ほとんど忘れていた。再見すると、母子の絆や愛情の条件も表されるが、「女性」の顕れが関心を持たせる。例えば、この作品で表されているわけではないけれど、母親がパーマをかけて帰ってきたら赤ん坊である子供は、いつもと様子が違う母親を見て泣き出すとか、母親としてのシェーマとは違う女性というものがある。様々にあるシェーマ、でもそれは女性。象徴界から離れてかすかに見えてくる現実界としてのそれに近いものかも。それそのもの。されど、社会という枷からはずれるでなく、その枠のなかにはいるものである。母親であり妻であり、そしてそれらの他もふくめ全てを表している女性。そうしたものが表されているセンス。そこに存在している女性ふたりの主人公たち。そこに存在するがゆえ死すらも表される。そして喪失も。しかしそれも、人生という長いスパンの一コマである。人々は人生のなか少しずつ距離を近づけ、愛情をそこにさししめす。
かつて観たときは、不治の病が表されながらも、感傷的にもドラマティックにも描かれなかったので印象に残らなかったのかもしれない。再見すると、人生の一コマというセンス、そこがこの作品の感傷性なのかな、となる。
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