フランスからメールがやってきた。選択した言語は英語。
Countdown to RWC 2023
東京オリンピック開会に合わせて、ラグビーワールドカップ2023の開催へのカウントダウン。残り、779日と8時間らしい。有観客チケットが当たりますように
《伊豆2》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979847913&owner_id=8666179
かなり昔からウィッシュリスト入りしていた美術館。遠くもなく、近くもなく、それでもようやくこの機会に目指すことができた
伊豆河津
そういえば、これまで河津桜の鑑賞に来たこともなければ、伊豆の踊子の聖地巡りをしたこともない未踏の地。
先生のガイドによると、大正製薬の創業者・上原正吉、小枝夫妻の仏教美術品コレクションの寄付から始まった財団が、その後、後継者・上原昭二の印象派コレクションを加えて、現在の《上原美術館》へと形作られた。
『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』(上原美術館)★5.
企画展は谷崎潤一郎の随筆からテーマを引いた『陰翳礼賛』。
これも偶然なのか視野を広げた故の必然なのか。
杉本博司の著作に美術品と陰翳礼賛の必然性が書かれていて、さて上原へ行こうと決意すると、その美術館の企画展がまさにそのもの。
予習含みに谷崎潤一郎の文庫本をお借りして、たかが60ページなれど旧かな遣いの読みにくい1章を必死に読み切った。
少なくとも日本人に人気のある印象派コレクション展を開催していれば、ある程度の集約を予測できる質の良さがありながら、今回のテーマはかなりチャレンジング。
予想通り、極めて貸切に近い展示室に入室すると、贅沢にディスタンスが取られた作品が、ほのかにピンスポットに浮かんでいる。
視力の弱い者からすると、実はこの暗さに慣れるまで、しばらくの時間を要するが、陰翳に慣れてくるとこの展示室の作為に鳥肌さえ覚えていた。
ルドンの華が浮かび上がり、可愛い顔をした仏像が、須田国太郎を従える。
BRAVO!
同室していた家族連れが早々に去って行く。ありがたいことだ。
これで『陰翳礼賛』が完成した。それはもう、見事なのだ。
闇に輝く絵画の光
中世の時代、ロウソクしかなかったそんな時代にも絵画は鑑賞するために部屋に置かれ、仏像は翳にあってもその輝きを維持するために、全身が金色に染められる。
コレクション展示室はモネ、ルノワール、セザンヌ、シニャックまでもが迎えてくれた。
そして、エトルタのマティス。
美術館は《近代館》と《仏教館》の2棟建て。
仏教館は概ね、創業者夫妻がコレクションした仏教美術品が多く陳列されているが、ありがたいことにこの日はコレクションによる陰翳礼賛が続く。
新収蔵の掛け軸、小林古径『芥川』が恐ろしくも美しい。
スタッフに聞くと「伊勢物語」の一場面。鬼が娘を襲っている。
上原コレクションで目立つのがルドン。
三菱一号館に記憶したルドンと同系であり異形でもある。
額装を見ただけでそれが牛島憲之と分かったり、モネのようなルノワール『アルジャントゥイユの橋』を眺めたり。芸術は、いつも奥が深い
おそらくマスターピース。『雪中の家とコルサース山』(モネ:1895)
ルオーに挟まれた安井曽太郎。
「美というものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に沿うように陰翳を利用するに至った」(谷崎潤一郎)
情報では「ゆっくり観ても1時間」というスタッフからのガイダンスであったが、予想通り大幅に滞留して90分。
退館時には、とてもお話をしたそうな男性スタッフにアイコンタクトされて、感想戦。

「とても素晴らしい企画でした。あらかじめ谷崎潤一郎を読んでから来たので、余計にそのコンセプトが伝わったきがします」
すると、富岡さん、いきなり涙目で、

「そう言っていただくと本当に嬉しいです。そもそも、挑戦的なテーマですし、どうしても、中には作品が暗くてみえないとか、企画を理解していただけないことがありまして。私はキュレーターではないんですが、キュレーターにも必ずお客様の感想を伝えておきます。とても喜ぶと思います

」と、波状攻撃のような感謝の言葉。
同じ感性と、ほんの少しの知識で、お互いの琴線を触れ合った。
これぞ win-win.
思い切ってやってきて、ほんとうに良かった。そんな豊かな時間の共有。
(まだつづく)
■“ジョーク”で分かる日本の国民性、令和編
(Business Journal - 07月21日 15:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=175&from=diary&id=6600128
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