『大日本人』
公開後はこの作品の主人公大佐藤と同じように、反対とか迷惑とか石が飛んできたりと大変だったようであるがおもしろかった。北野武と比べられたりして、そういうつもりで作ったんではないのになぁと松本人志は言っていたけど、彼の漫才やコント、或いはその他の活動、はたまた生き様の延長戦として作られたものであろうから、松本ワールドである。かつて観たときは苦痛だったけど、一回見たからかな、或いは北野武のテクストにおいてもTAKESHIS'や監督・ばんざい!が好きだからか、そういった脳内世界が好きだからか、おもしろさ感じる。筋肉強化したのは自ら大日本人になろうとしたのか、女王様にいたぶられるために張りがある身体にしたのか、或いは他の理由があってか定かでないけれど、ゴールデンタイムにあったヒーローもの、或いはプロレス番組のかつて羽振りよかったが今や低迷の、モキュメンタリー形式で表現される、虚構も現実もごった煮が、色彩感覚あるコラージュのような北野武作品と違った脳内世界を表していて、ごっつううええ感じのコントでおもろい。怪獣を倒すではなく供養する感覚は、やはりテレビ世界的な今日この頃であり、ヒーローもレスラーも(怪獣というよりも)妖怪たちも北朝鮮も亜米利加も供養されるその対象としては、大日本と同じなのである。映画のガロ系のような作品である。
枠外へのオマージュがある。あくまでセンターに引き戻そうという気がないのが彼の求める彼自身がありたいポジションなのかな。でも彼の番組なんかからこの作品を照らし合わせると、やってることはセンターか。
インタビュアーは高須光聖なのかと思っていたら、長谷川朝二という方、質問の内容は脚本で書かれてることなんだろうけれど、声のトーンとかふざけてる内容とかギャップあっておもしろかった。
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