2020年1月16日(木)
『大幹部 ケリをつけろ』(1970年)
監督:小澤啓一
チャンネルNECO【録画】
渡哲也が匕首(あいくち)を振りまわすヤクザ映画。
日活のヤクザ映画を見るのは、ほんとうに久しぶりだ。
日活マークの前に、ダイニチマークがあらわれた。
日活という映画会社がそろそろ“ケリをつける”ころの1本。
エキストラが少ない、というよりいないに等しいとか、以前ならオープンセットを組んだところをロケで済ませている、といったチープさが画面の端々に見えた。
かつては、目の玉に匕首を突き刺すといったシーンで、見る者をギョッとさせた小澤啓一も、本作のアクションシーンではとりたてて見るべきものがない。
ただ青木義朗の義手が、哀れみを誘う。
と、さみしい感想になってしまったが、やっぱりこの頃の渡哲也はカッコいい。
とくにローアングルで撮った彼の横顔が決まっている。
渡哲也の昔の愛人役で、大原麗子が客演していた。
冒頭では渡哲也とのベッドシーンもある。
義兄相手の濡れ場など、お互いにしづらいだろうとおもったが、彼女が渡瀬恒彦と結婚するのは、3年後のことだった。
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