2020年1月12日(日)
『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(1983年)
監督:山田洋次
名駅・ミッドランドスクエアシネマ
シリーズ第32作。
マドンナ役は竹下景子。
鉄道がJRでなく国鉄で、パソコンがMS-DOSで動いていた時代の映画。
旅の途中、寅さんが備中高梁に立ち寄った。
亡くなった博の父親の墓参りのためだ。
ところが、ひょんなことから寅さんが墓のある寺の住職(松村達雄)と娘の朋子(竹下景子)に気に入られ、そのまま居着いてしまう。
ある日、寅さんは朋子が出戻りであることを知った。
そんなおり、博とさくらと満男が、父親の三回忌のため、備中高梁にやって来る。
寺で法事が始まったとき、満男が住職といっしょに念仏を唱えている僧を見てさくらに耳打ちした。
「あのひと、伯父さんじゃない?」
住職の代理として法事を切り盛りする寅さんに大笑い。
その住職と折り合いの悪い息子の一道を中井貴一が演じていた。
若いころの中井貴一の美青年ぶりに、場内からどよめきが起きた。
カメラマン志望の一道は、親子喧嘩のすえに東京へと旅立っていった。
彼には杉田かおる扮するひろみという恋人がいた。
一道を追って、東京へ出てくるひろみのエピソードが泣かせる。
岡山の田舎町から、目いっぱいおめかしをして上京してきたひろみがいじらしい。
しかし、仕事がたて込んでしまった一道は、ひろみとの約束の時間に間に合わなかった。
夜遅くになって、ひろみが立ち寄るといっていた柴又のとらやへ、ひょっとしたらとおもい一道が訪れると・・・・
このあと、とらやに集まっていた、おいちゃんやおばちゃんや、さくらや博の芝居がうまい。好きなシーンだ。
若いふたりに刺激されて、おいちゃんとおばちゃんの馴れそめが明かされるというオマケまでついていた。
シリーズ48本中、ようやく折り返しの25本目を見終えた。
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