2019年11月30日(土)
『MANRIKI』(2019年)
監督:清水康彦
矢場町・センチュリーシネマ
昨日の『KIN』に続いて、『MANRIKI』だ。
こちらも奇っ怪な映画だった。
『MANRIKI』に深い意味はなく、工具の万力だった。
斎藤工扮する、美容クリニックのイケメン医師が主人公。
この医師は整顔師と称して、小顔になりたい女性たちに施術をおこなっていた。
その施術というのが、万力を使って無理やり顔を押し潰すというものだった・・・・
大学生時代に見た、アングラ映画の味わいだ。
個人的には好き映画だが、まあ一般的ではないだろうな。
『ひとよ』(2019年)
監督:白石和彌
名駅・伏見ミリオン座
田中裕子のドスのきいたセリフにしびれた。
それは、筒井真理子が放った訳知りなひと言に、
あんたなんかに、何が分かるのよ!!
といったセリフで、ビシッと拒絶するシーンだった。
筒井真理子もドスのきいたセリフが言えるのだが、ここは田中裕子の貫禄勝ちだった。
本作は群像劇でもあったので、田中裕子はほとんど前に出ることはなかった。
佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優といった若手の盛りたて役に徹していた。
ただし、筒井真理子とは真剣勝負だった。
かつて一世を風靡した美人女優が、老いてからも第一線で活躍することは難しい。
本作を見て、田中裕子にはかつての田中絹代みたいに、最後まで映画女優であって欲しいとおもった。
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