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2019年10月29日10:09

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鉄道旅行記 境線 木次線 因美線

鉄道旅行記 境線 木次線 因美線

「秋の乗り放題バス」を使って、映画『砂の器』で有名な亀嵩(かめだけ)駅がある木次線をメインに、JR線乗りつぶしを兼ねた2泊3日の鉄道旅行へ行ってきた。


第1日目 10月25日(金)

6:44 名古屋発

初日は名古屋から、東海道本線、山陽本線、伯備線を乗りつぎ鳥取の米子まで。
岡山を過ぎたあたりから喉が痛くなってきた。
どうも調子が悪い。微熱があるみたいだ。

18:12 米子着

夕食に栄養をとろうと焼肉屋へ入った。
飲みたくはなかったが、席に着くなりいつもの習慣でビールを頼んでしまった。
このビールが翌日にひびいてしまった。


第2日目 10月26日(土)

体調優れず。喉が痛いし微熱っぽい。
ビールなんか飲まなきゃよかった。
しかし、グロッキーではないのでいくつかの予定を省略することにして、乗りつぶしにでかけた。

メインの木次線の前に、米子から境港を結ぶ未乗の境線に乗る。
境線のホームには「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが並び、入線してきた2両編成の列車にも、鬼太郎とねずみ男が姿が躍っている。

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体調のことなど忘れて、なんだか楽しくなってきた。

7:31 米子発

おもったより乗客が多い。
クラブ活動なのか学生が多いが、背広姿のサラリーマンもいる。
途中に米子空港や陸上自衛隊の駐屯地もあったので、関連会社の人たちの足になっているのかもしれない。

8:13 境港着

境線完乗。
駅前では水木しげるの像が迎えてくれた。

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境港には「水木しげるロード」という名の駅前商店街や、水木しげる記念館があるという。
時間があったら、町中をぶらつきたいところだが、すぐさま折り返しの列車で米子に戻り、木次線の始発となる宍道へ向かった。

11:18 宍道発

いよいよ木次線だ。
結論からいうと、木次線最高!!
とりわけ木次駅からは見どころの連続だった。

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2両編成の列車が、ゆっくりと高度をあげていく。
出雲三成(いずもみなり)駅あたりでは眼下に集落が見える。
『砂の器』で、物語の舞台となった亀嵩(かめだけ)駅は、いまや蕎麦屋として有名になってしまった。

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わずかな停車時間だったが、ガラス越しにのぞいた店内がけっこうにぎわっている。
ほとんどが車できた人たちだ。
事前に電話で予約しておくと、列車に蕎麦の出前もしてくれる。
私が乗った列車でも、ふたりが蕎麦を受け取っていた。
亀嵩の次の出雲横田駅で列車の切り離し作業があり、停車時間が長い。
出雲横田駅は出雲大社を模したしめ縄で有名だ。
改札を出て、撮影タイム。

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出雲坂根駅では、観光列車の「奥出雲おろち号」と遭遇することになった。

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出雲坂根駅からは、鉄道ファンならみんな大好きなスイッチバックが始まる。
ジグ、ザグと進行方向をかえながら、急勾配を登っていく。

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スイッチバックを駆使して息絶えだえと登り切った1両が、三井野原駅からは一転、滑るようにして終点の備後落合駅に向かった。

14:33 備後落合着

木次線完乗。

備後落合駅は鉄道ファンのメッカだ。
木次線だけでなく、広島から伯備線の備中神代を結ぶ芸備線の乗り換え駅にもなっている。
しかし、木次線や芸備線もこのあたりになると、乗客のほとんどが鉄道ファンだ。
カメラをぶらさげ、リュック姿のむさ苦しいアンチャンやオッサンや私のようなジイサンがホームをふらついている。
ちょっとした解放区だ。

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14:41 備後落合発

体調がよければ、帰路に映画『砂の器』で、「亀嵩駅」として撮影が行われた八川(やかわ)駅に降りるつもりだった。
その後、バスで出雲横田駅へ行き、タクシーで『砂の器』の撮影記念碑がある湯野神社に立ち寄ったのち、亀嵩駅で18:02の宍道行きをつかまえる予定だった。
この時期の18:02といえば、真っ暗だ。
止めといて、無難だった。

17:36 宍道着

現金なもので、宍道に着いたとたんに微熱がぶりかえした。
この日は松江泊まり。駅ビルでバッファリンを購入。
空腹でバファリンは飲みたくないので、ふつうの食堂や町中華を探したが、こんなときに限って、見あたらない。
どこもかしこも和風や洋風の居酒屋ばかりだ。
居酒屋なんかに入ったら、ふたたびビールになりそうだ。
しかも、山陰では「しろいか」と呼ばれる甘くてコリコリしたケンサキイカが旬だという。
ビールに続き、「しろいか」といっしょに地酒になるのは目に見えている。
ようやく喫茶店を見つけ、スパゲッティをがっつき、食べおえるやいなやバッファリンを飲み下した。


第3日目 10月27日(日)

本調子ではないものの、昨晩飲んだバッファリンの効き目か、ダウンすることはなさそうだ。

7:26 松江発 

山陰本線で鳥取へ。
鳥取で昼食をとり、未乗の因美線に乗る。

11:58 鳥取発

鳥取と津山を結ぶ因美線を知っている人は少ないとおもう。
私が知ったのも数年前のことだ。
乗る前は地味な路線だろうとおもっていた。
たしかに地味だが、これが絵に描いたようなローカル線。
1両のワンマン列車で、鳥取から途中駅の智頭まで、私を含めて乗客が5〜6人しかいない。
ただし、途中の風景がすばらしい。
山間に田畑が広がり、どっしりとした造りの民家が点在している。
家々の多くが、中国・山陰地方特有の赤や黒の瓦葺きの屋根だ。
ふだんは鉄筋マンションや、新建材の住宅しか目にしないので、立派な家構えがまことに興味深い。
がら空きをいいことに、あっちこっちと席をかえて、その景観を飽かずにながめた。

14:02 津山着

因美線完乗。
この後、姫新線経由で姫路へ出た。

17:37 姫路着

姫路までくれば、あとは新快速の米原行きに乗るだけ。
旅の終わりは、姫路駅名物の「駅そば」にした。

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