1泊2日で京マチ子の追悼上映へ行ってきた。
『馬喰一代』に続き新世界で3本見た。
2019年10月10日(木)
『人生劇場 飛車角と吉良常』(1968年)
監督:内田吐夢
大阪新世界・日劇東映
見るのは2回目。
吉良常を演じた辰巳柳太郎がすばらしい。
最初見たときは気づかなかったが、2度目となると本作の核心が辰巳柳太郎の吉良常であることがよく分かった。
おなじみの吉良常と飛車角の出会いや、一度は別れた飛車角とおとよを間に入ってとりなすシーンなど、辰巳柳太郎という老優あっての名場面になっている。
飛車角演じる鶴田浩二がおとよの再会シーンで、「俺はいったいどうしたらいいんだ」というように、悲しげな表情を吉良常の辰巳柳太郎に向ける。
一瞬、おろおろっとした鶴田浩二の表情が絶品だった。
いま、「人生劇場」をリメイクすると、飛車角や青成瓢吉に、おとよにお袖といった比較的若い役については、あの人この人と男優や女優の顔が浮かぶ。
事実、本作でおとよを演じた藤純子が、なにかの拍子で広瀬すずそっくりに見えた。
ところが、吉良常が思い浮かばない。
年をとってれば誰でも良いというわけには、いかないのだ。
『ゴールデン・リバー』(2019年)
監督:ジャック・オーディアール
大阪新世界・新世界国際劇場
暴力と死に満ちあふれた長い旅を終えて、ようやく安息を見つける兄弟の話。
叙事詩のような西部劇で面白かった。
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』(2019年)
監督:ティモ・ヴオレンソラ
大阪新世界・新世界国際劇場
こちらも名古屋で見逃した1本。
この日の4本目となり、疲れが出たのか半分ほど寝てしまったのが、残念。
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