1泊2日で京マチ子の追悼上映へ行ってきた。
2019年10月10日(木)
『馬喰一代』(1951年)
監督:木村恵吾
大阪九条・シネヌーヴォ
ときは大正か昭和のはじめの頃か、舞台は北海道の北見あたり。
馬を飼育し売買をする馬喰(ばくろう)をなりわいとしている米太郎が主人公。
扮するは三船敏郎。
馬喰としては腕の良い米太郎だったが、酒とバクチと喧嘩に明けくれる日々。
そんな米太郎に嫁いだばかりに、女房のはるのは苦労の末に早死にしてしまう。
米太郎は残されたひとり息子の太平を育てることになる。
太平は、まるでトンビが鷹を産んだような秀才だった。
当初は馬喰を継がせようとした米太郎だったが、ついには息子の願いを聞き、勉学の道に進ませることにしたのだが・・・・
京マチ子は飲み屋の酌婦・ゆきに扮する。
顔を見ると口喧嘩が絶えないふたりだが、ゆきは米太郎にぞっこんだ。
しかし、米太郎はふり向いてくれない。
京マチ子の酌婦の純情が切ない。
見どころは三船敏郎。
『用心棒』や『赤ひげ』のような“立派な三船敏郎”より、“ダメな三船敏郎”のほうが、私は好きだ。
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