2019年10月7日(月)
『感染家族』(2019年)
監督:イ・ミンジェ
駅西・シネマスコーレ
韓国発の爆笑ゾンビ映画。
へんぴな田舎の農村が舞台。
いまは廃業となったガソリンスタンドの一家が主人公。
ある日、若いゾンビがよみがえった。
さっそく、ゾンビが主人公一家の爺さんに噛みついた。
一挙に、村中がゾンビパンデミックになるかとおもいきや、おもいもよならい展開になっていく。
どいうわけか、噛まれた爺さんのしわくちゃの顔が、若い頃のようにつるつるの肌になった。
若返ったのはそればかりでない。
次の日、爺さんのバクチ仲間の老人たちがトイレでのぞき込むと、そこには爺さんの持ち物が全盛期をしのぐほどに、みなぎっていた・・・・
くだらない笑いがいっぱいで、おかしい。
これだけ笑わせてくれれば、入場料金のもとは十分とれた。
ところで、最初に噛みつかれた爺さんは、途中でハワイへ遊びに行ってしまう。
すれた観客の私は、爺さんのハワイ行きは、きっと伏線だろうとにらんだ。
爺さんがいなくなったあとで、やっぱり大量のゾンビが発生し、ようやくゾンビ映画らしくなる。
色々あって主人公一家がゾンビ村から脱出に成功した。
そろそろ、あの爺さんの伏線があきらかになるぞ、とおもった。
想像では、脱出した一家が、ほっとして、無人となった食堂でテレビを点けたら、アメリカ全土がゾンビだらけになっているという、臨時ニュースが流れていた・・・・となるはずだった。
しかし、私が思いつくぐらいだから、そんなオチは平凡なのだ。
本作を見て、シロウトの平凡と、クロウトの非凡を知ることになった。
たしかに爺さんは伏線だったが、その回収が落語のオチみたいだ。
まったくの想定外に、爆笑しながら、うなってしまう。
やっぱり、クロウトは非凡だ。
まあ、自分でも何を言ってるのかよく分からないが、いずれにしても、ゾンビコメディ映画の快作だ!!
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