2019年6月28日(金)
『COLD WAR あの歌、2つの心』(2019年)
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
伏見・ミリオン座
モノクロ映画好きにはたまらない1本。
冷戦下のポーランドで、プロパガンダ目的で結成された民族歌謡舞踏団で知りあった男と女のメロドラマ。
モノクロの映像もきれいだったが、ポーランドの民族歌謡と踊りがみごとだった。
特に♪オヨヨ〜と歌われる歌曲と、同じ曲をジャズにアレンジした歌が耳に残る。
傑作!!
『長いお別れ』(2019年)
監督:中野量太
伏見・ミリオン座
認知症になった父親を支える一家の物語。
父親を山崎努、長女を竹内結子、次女を蒼井優、妻が松原智恵子だ。
見終わって、出口へ向かっていたら、前を歩いていたご婦人ふたりが「出てくる人がみんな善人で良かったわね」と感想をのべていた。
年齢的にみて介護を経験しておいでのようで、実際の介護現場には、たとえ家族といえども複雑な人間関係があるのだろう。
そういった意味では『長いお別れ』は、ファンタジーかもしれない。
本作のようにはゆかないだろうが、なにごとにも「指針」が必要だ。
といっても、すでに両親を亡くしているので、世話をする方の話ではない。
できることなら、ボケてもなお、娘や孫、そればかりか見知らぬ小さな姉妹のためにやさしく手をのばす山崎努のようになりたいものだ。
余談だが、松原智恵子が病院内を前屈みで顔を伏せて歩きながら、すれ違う人に挨拶をするシーンが出てきた。
市川崑監督の『悪魔の手毬唄』のパロディじゃないかとおもった。
まあ、どうでもいいことだが。
『ウィーアーリトルゾンビーズ』(2019年)
監督:長久允
矢場町・センチュリーシネマ
本日の3本目。
直前に昼食をとったのが災いして、半分寝てしまった。
3本目のダウンというのは、前々日の大阪出張と同じパターンだ。
どうも、3本目というのは鬼門のようだ。
ということで、感想はなし。
ラストの広大な緑の草原はどこだろう?
行きたくなった。
『ピアッシング』(2019年)
監督:ニコラス・ペッシェ
伏見・ミリオン座
原作が村上龍で、ミア・ワシコウスカがSM嬢になるというので、下心満々で見に行った。
ところが、楽しみにしてたエロが少なめだったのが残念。
かわりに、おもわず顔をしかめてしまうシーンが何度か出てくる。
わずかなシーンだったが、スレンダーな体型と想像してたミア・ワシコウスカが、むちむちだったのでびっくり。
えっ?というような急展開もあって、先が読めずに面白かった。
人を喰ったようなラストもおかしかった。
林立する書き割りのような高層マンションビルが奇妙な感覚をかもし出す。
バックに流れる音楽がとてもよかった。
ひとことで言うと、B級映画の拾いもの。
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