2019年5月8日(水)
『イメージの本』(2019年)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
伏見・ミリオン座
映画が始まってしばらくすると前席の女性がこっくりこっくりと船をこぎ出したとおもったら、今度は前方からは盛大ないびきが聞こえてきた。
そのうち、私もしだいに朦朧としてきて・・・・
ということで、なにが何だかさっぱり分からない映画だった。
しかし、映画に対しても、寝てしまった自分に対しても、怒る気にはならない。
ゴダールの映画が、私のような凡人には歯が立たないことは、承知のうえ。
それならば、見なければいいのだが、これはもう映画好きの性(さが)、俗にいう「分かっちゃいるけど、やめられない」だ。
まったく理解不能な映画ではあったが、ラストで、
「何ひとつ望み通りにならなくても、希望は生き続ける」
なんていう、しびれるような言葉に出会うと、やっぱり見ておいてよかったとおもう。
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