仕事帰りにベルイマンの映画を立て続けに2本見てきた。
疲れてると、すぐ寝てしまう体質の私には、暴挙にひとしい。
ところが、不思議なことに2本ともちゃんと最後まで見ることができた。
2018年10月18日(水)
『叫びとささやき』(1974年)
監督:イングマール・ベルイマン
今池・名古屋シネマテーク
古い屋敷に住む、死にかけた次女のもとに駆けつけた長女と三女、そして次女につかえるメイド、4人の女が過ごす数日間の物語。
ベルイマン監督の代表作のひとつだろう。
公開時に見てるが、いま見ても、大胆な赤と白の色づかいに圧倒される。
一昨日見た『沈黙』や、このあとに見た『仮面ペルソナ』あたりと比べると、ぐっと分かりやすい。
終盤でベルイマン映画ではおなじみの、ののしりあいが出てくる。
今回はイングリッド・チューリン扮する長女とリヴ・ウルマン扮する三女がねちっこくなじりあう。
ベルイマン映画のお題目といえば「神の沈黙」だ。
しかし、この姉妹がなじりあうシーンを見ていたら、沈黙してしまったのは神ではなくて、じつは人間のほうではないか、とおもった。
ちょこんとお辞儀する姿が愛らしいメイド役のカリ・シルバンが好演。
多幸感あふれるラストシーンに、涙をこらえることができなかった。
大傑作!!
『仮面ペルソナ』(1967年)
監督:イングマール・ベルイマン
今池・名古屋シネマテーク
正直、よく分からない映画だ。
ただし、見事なまでのモノクロ撮影の美しさに釘付けで、結局寝る暇なし!!
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