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2018年10月10日02:26

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映画日記 『日々是好日』

『灰とダイヤモンド』に『スティルライフオブメモリーズ』と続き、少々とんがった気分で見たのがこれだった。

2018年10月8日(月)

『日々是好日』(2018年)
監督:大森立嗣
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

漬け物屋のCMみたいなタイトルは、「にちにちこれこうじつ」と読むらしい。
自分のやりたいことが見つからず、ふらふらしてた女子大生の典子(黒木華)が、ひょんなことから茶道と出会う。
暑い日も寒い日も、晴れの日も雨の日も、そして悲しい日も、典子は土曜日になると師匠の池田先生(樹木希林)のもとに通い、ひたすらお茶を点てる。
通いはじめたころはぎこちなかった身体がしだいにほぐれ、次はどうするんだっけ?という作法の手順に、考えるよりも先に自然とからだが動き出す。
見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえてきた・・・・

波瀾万丈のドラマがあるわけでもない、とても地味な映画だ。
それでも茶道に縁のない私でも、飽きることなく最後まで見ることができた。
実際に茶道をしている人が見たらどういう評価になるのか分からないが、茶道普及の宣伝映画としては及第点だろう。
なにしろ、家に帰って『日々是好日』ごっこをしたほどだ。
コーヒーカップに、やかんから水とお湯を注いでみた。
水とお湯の音の違いは分からなかったが、とにかく映画のまねごとをしたくなったのだから、及第点なのだ。

見どころは黒木華の着物ショー!!!
女子大生だった前半あたりは洋装だが、後半の30歳すぎになると茶の席はすべて和装だった。
シーンがかわるたびに、彼女が季節に合せた着物姿で登場してくる。
これがまた似合ってて、きれいだ。
なんだか昔の女性映画を見てるようでうれしくなる。
勘違いかもしれないが、劇中で「細雪」がどうたらというセリフがあったようにおもう。
だれか21世紀版の『細雪』を撮らないかなあ。
市川崑版で、吉永小百合が演じたこじらせ型の三女を黒木華、古手川祐子の四女は広瀬すず、このふたりは決定だが、岸恵子と佐久間良子がそれぞれ演じた長女と次女役がむずかしい。美女といっても綾瀬はるかや石原さとみでは若すぎる。
そもそも着物が似合わなければならない。
そうだ、次女役は松たか子だ。
しかし、誰がいいのか、ああでもないこうでもないと考えてみたが、どうしても長女役の名前が出てこない。
誰かにたのまれたわけではないが、うんうんと唸っているうちに、三連休が終わってしまった。



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