2015年2月25日(水)
『スペシャルID特殊身分』(2015年)
クラレンス・フォ:監督
名駅・ピカデリー劇場
1時間40分弱のアクション映画。
仕事帰りにはちょうどよい。
物静かで誠実、まるで目立たない銀行員みたいなふつうの男が、突如として、拳を握りしめて群がる悪人たちに立ち向かっていく・・・・
それが、『イップ・マン 葉問』を筆頭とする、私が抱くドニー・イェンのイメージだった。
『スペシャルID特殊身分』は、私には初めて見るドニー・イェンだった。
日焼けした肌、金の太いネックレス、白のタンクトップからのぞく腕や首筋には、刺青がみえる。
ドニー・イェンが扮するロンは、なんともチャラい、チンピラやくざだ。
しかし、このチンピラのロン、実は香港の裏社会に長年に亘って潜入している捜査官だった。
仲間内のいざこざが発生し、ロンは中国本土に逃亡した義兄弟のサニーを追うことになる。
本土では女性刑事ジンもサニーを追っていた。
ふたりは反発しあいながらも協同することになる。
そこへ謎の殺し屋が登場し、事態は複雑な様相となっていった・・・・
ストーリーは、いわゆる潜入捜査官もの。
陰鬱な雰囲気になりがちだが、本作は微妙にコメディが入ってくる。
ロンとジンの捜査方針をめぐる罵りあいも、ラブコメだ。
女性刑事役のジン・ティエンがめちゃめちゃきれい。
彼女を見てるだけで、頬がゆるんでしまう。
しかし、アクションシーンはてんこ盛り。
久しぶりに手に汗握るカーチェイスと、それに続くロンとサニーの長い格闘シーンがクライマックス。
いつもの拳と蹴りでの打撃戦ではなく、互いにマウント・ポジションを取り合う総合格闘技スタイル。見てるこちらも、力んでくる。
勝負をつけた意外な決め技に感心した。
ドニー・イェンにハズレなし!!!
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