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2026年02月13日11:44

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『サブウェイ』覚え書き


『サブウェイ』(Subway 1985;リュック・ベッソン)購入したので観る。おもしろかった。ディーバは主人公が彼が巻き込まれる事件のなかどう対処していくのか、というプロットのなか彼はオーディエンスの眼差しから追われるからだろう、観ている私は眠気に襲われることはないけれど(観ている状態にもよるけれど)、こちらの作品は、私の記憶が正しければ、観るといつも眠気に襲われる。たぶん、犯人探しとか事件のなか主人公がどうなるかとかディーバと違い表されないからではなかろうか。本作品で表されるほとんどの出来事は、アンダーグラウンドでの主人公たちの生活である。冒頭のカーアクションの導入部分、後のベッソンらしく、オレは理屈っぽいフランス映画よりもアメリカ映画が好きなんだチクショー的なノリを発し、リドリースコット印のアメリカンな光り揺らめく煙も出てくるし、主人公はライトセーバーみたいなの掴んでいるし、登場人物たちも日本語で言えば「クソッ」的なMerdeではなくアメリカ的にShitってほざくし、そもそもタイトルからしてメトロではなく英語ってより米語のサブウェイだし(イギリスでは地下鉄はサブウェイではなくtubeって言うよね?)、で、ベッソンのアメリカ好きが満載であるも、総体的には、主人公の存在論的体験にオーディエンスが身体をあずけるまさにフランス映画的なセンスを本作品は有している。メトロのアンダーグラウンドはエリートの世界に抗うメタファーとして機能し、盗み出した書類の中身はもうどうでもいいわけであり、書類はただただ不思議の国に迷い込んだようなアジャーニを導いたための映画的小道具として機能し、主人公はとりわけ不思議の国にアリスを導くウサギであり、アリスもまた主人公たちアンダーグラウンド住人たちと同様のバックグラウンドがあること明かされてくるし、で、犯罪がどうのこうのという出来事は本作品ではどうでもいいことであり、ただただエリートたちの地上世界にはない反抗の精神がアンダーグラウンドにはあること展開される。強盗や闇取引めいたことなど表されるけれど、ノワールな犯罪を成功させたいというよりはラヴィアンローズな祝祭をそこで起こしたいこと主人公の欲望であろう。そうしたアンダーグラウンドでこそ愛が成就する、たぶんそれはベッソンのその後にもずっと表されるテーマでもあり、そうして見てみると、その堕落的にして甘美なヒカリ、彼はきわめてフランス的な作家であること証となる。







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