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2020年09月09日16:30

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CLIMAX クライマックス


『CLIMAX クライマックス』
アモーレミオ―、現実を見よー。体験せよー、感じよ。観察審美眼とウェルメイド・ストーリーテリングがミクスチャーのフォントリア―であるが、距離を置いて観賞させるではなくギャスパーノエはもっともっと引き寄せる。彼はいつもと同じく、体験空間に我々を引きずり込むのである。愛とは恐怖と快感の引き裂かれにあるもの、その体感であるとばかりに、アムールをフランス的センスで表すざんす、お仏蘭西。う〜らら、ラ・マルセイエーズ、自信をもって届けられる”フランス”映画とはもちろん皮肉ではなくほんまもんの愛を届けること表明してみせる。見事なダンスが繰り広げられる。ソークール。それから、スパイクリーの初期映画他インディーズによくあったような登場人物たちの会話が延々と表される。しかしスパイクらインディーズ勢と違って、政治性や社会性を醸し出すものは会話には立ち現れてこない。セックスの与太話ばかりだ。あいつとやるんだ、ものにするんだ、とハイスクールな会話だけど、愛の圀フランスではそれが日常会話なのだろう。ダンスでは息が合っていたのに、その後は、終盤に表される言葉、共生の不可能性にあるように、ディスコミュニケーションが起こりまくる。しかし、愛に隠されたものとはこのことだろう。クライマックスへと向かい、前頭葉皮質はドパーミンbarnとなって恐怖と快感の間をイキイキと行き来する。そこにいざなわれる我々の本能のようにクライマックスが表される。まさにそれだけであるが、キューブリックを愛するノエにとっても、クラバースケーター、そしてゲーマーのような全く動かなくてもスリルを楽しむヒトたちにとってもそれで十二分に充分なのである。アムールとはその本質、恐怖と快感に引き裂かれる。

ダンスもすごいけれど、この多用される長回し(これはたぶん、1917のように途中で切る施しはしていないように思える)も含め、ラストまでのアンサンブルの表現、ここに出てくる表現者皆が凄いなと思わせられるものある。


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