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2025年10月13日21:12

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Dance Companyピーピング・トム《トリプティック》~1/3

10.11(土)、穂の国とよはし芸術劇場PLATで、「ピーピング・トム」の《トリプティック》を観る。

フォト

・日本ツアー;9.27~30/世田谷パブリックシアター
       10.4 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
       10.11 愛知県穂の国とよはし芸術劇場PLAT

英語のPeeping Tomは本来「覗き屋」を意味する俗語だが、ここで言っているのは、2000年にガブリエラ・カリーソ(1970- /アルゼンチン)とフランク・シャルティエ(1967- /フランス)によって結成されたベルギーのダンス・カンパニーの名称である。
ダンサーに限らず、俳優、オペラ歌手、ライブミュージシャン、地域のアマチュアなどを集め、未知なパフォーマンス芸術の創造を志して、この名をつけた。
だから、一概に「ダンス・カンパニー」と呼ぶのも本当は正しくはないのだろう。

G・カリーソとF・シャルティエ共通の師はアラン・プラテル(1956- /ベルギー)だが、プラテルは自ら「バウシュの子」と称しており、ピナ・バウシュ(1940-2009/ドイツ)を敬愛している。ピーピング・トムの作風がP・バウシュに似るところもあるのは、自然の成りかもしれない。
往々にして「家族」や「死生観」をテーマに、エンターテインメント性と社会的メッセージが共存、不安、苦悩、悲しみ、愛情等々、人間の深い内面をエモーショナルに描きだす。

2024.7.6に神奈川県民ホールで観たNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)来日公演の中には、G・カリーソ振付の《La Ruta ラ・ルータ》があった。それも確かに単なるコンテンポラリー・ダンスでなく演劇的な色彩も濃いものだった。

〈参〉レポート「ネザーランド・ダンス・シアター/神奈川県民ホール」(2024.7.11記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1987971747&owner_id=3341406

G・カリーソは《ラ・ルータ》によって2024年、ローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ダンス賞を受賞した。

「トリプティック」とは教会美術で言えば「三連祭壇画、」一般的には「三部作」の意だが、今回の《トリブティック》公演は、元々NDTがそれぞれ2年毎に委嘱してできた《ミッシング・ドア》(2013)、《ロスト・ルーム》(2015)、《ヒドゥン・フロア》(2017)を、ピーピング・トムが再構成、以下のように連続して一度に演ずる三部作となっている。

《トリプティック》(約120分)
第1パート〈ミッシング・ドア〉(25分)
第2パート〈ロスト・ルーム〉(35分)
第3パート〈ヒドゥン・フロア〉(25分)

パート間は単なる休憩でなく、スタッフとキャスト総出で舞台の場面転換を観客の前で行う。
そこで、観客は、謎の多い場の設定が腑に落ちたりして、なるほどと手を打ったりもする。
また大道具の製作作業だけでなく、物語のつなぎ的な微妙な展開もあるので、安心してトイレに行ってもいられない。

場は、通して、洋上を走る豪華客船の内部空間である。
第1パート〈ミッシング・ドア〉は船室間のサロン。
個室の出入口のドアが背後にいくつも並び、いくつかソファーがあって客が座っている。
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第2パート〈ロスト・ルーム〉は1等船室キャビンの内部。大きなベッドが中央にあり、壁にはクローゼットの扉がいくつか、デッキに出る扉には大きなガラスがはまっている。

第3パート〈ヒドゥン・フロア〉は船内レストラン。客用テーブルとイスが2組ほど、バーカウンター、大きな窓からは外の景色が見える。
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(続く)
 
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