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2022年09月06日11:01

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《2022USA8》見るべきほどのことは見つ

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歌舞伎『渡海屋・大物浦』で碇を抱えて「見るべきほどのことは見つ。今は自害せん(←する)」と叫んで壇ノ浦に飛び込んだ平知盛ブタ
享年34歳。

「見るべきほどのことは見つ」
自分の人生で、味わわなければならないものはすべて味わい尽くしたという、突き詰めた心境を表すことば。
これをわずか34歳にして言い放つのだから、知盛の生き様や見事である。
方や、川崎オスカー。
アラカンにして、まだまだ「見るべきほどのことを見てはいない」。

ただ一瞬。
この地にやってきて、この知盛の言葉が浮かんできたのを生涯忘れない。
《USA8》Continuing.
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983192433&owner_id=8666179
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明け方のモーテルから左ハンドルのTOYOTA車に乗り、ルート76号を南下する。
運転していて気が付いたのは『競馬をやっていてよかったウマ』という父への感謝。
決して競馬で儲けているわけではないけど、1マイル1,600mということを自然に覚えているから、道路に立てられているマイルストーンの表示が即座に理解できる。
さらには、トータリゼータのない競馬場でオッズの速算も鍛えられていたから、瞬間にメーターへの換算ができるのだよしひこ。この才能、ドル円換算にも使えている。

3,4回ほどのワイパーと、2度ほどの車線間違いはあったけれど、スーパーナビゲーションの案内を信じ、およそ80分。
381号線のカントリーロードに Mill Run River を右手に《FALLING WATER》のマイルストーンを発見した。
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8時30分の予約で一番乗り。7時50分にゲートへ着くと、アメリカにしては珍しくオンタイムの8時にゲートオープン。今日の一番乗りは日本人が確定した。
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舗装された歩道を森の中へと進んでいくとビジターセンターが見えてくる。
『Depth Tour』という90分の濃密コースが予約されていることを確認し、ナンバーカードをいただいた。
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スタート時間までのひとときは、ライト先生の功績を記すアーカイブ棟で学習する。…が、全部英語でわからんちんちん。なぜ、あなた(←おいら)は、中高校時代にもっと英語を学習しなかったのか。すべては竹内先生と毛塚先生のせいだ。(←せいじゃない)

ガイドツアーのグループは30分毎、8名ずつ。
日本人以外の外国人(現地比)は、フランス人男性2名。若くてイケメンのペアである。
ほかには数回訪れているというピッツバーグ在住の人や、近いのに初めて訪れた近所のおっさん。
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まだ落水荘へと着く前の序盤に、流れ出る滝で立ち止まり、ガイドさんから、
ひよこ「これが落水荘のモチーフになったシーンです。ライト先生はこの風景をモチーフに設計したそうです」(英語)
なんだろう、全部英語ガイドなのに、意味が伝わってきているぞ。TOEIC400点でも大丈夫なほど、丁寧な英語ガイドさん。さすがは世界遺産。
竹内先生、毛塚先生、ありがとう。ぼくは大丈夫だよ。

そして、いよいよ『見るべきほどのことは見つ』目的地に到着する。
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《FALLING WATER》
自分とフランク・ロイド・ライトとの出会いは20年ほど前の明治村がスタートだった。
帝国ホテルの建築物を目の当たりにして、ライト建築というものを知る。
そののちに《明日館》で再びプレーリー建築の真髄を知り、ライト先生やその弟子たち、そして世界の名だたる建築家や建築物の追っ掛けが始まった。
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芦屋の《ヨドコウ迎賓館》で館長直々にパネルを持って説明してくれた《落水荘》。
犬「わたしはまだ行けていないんですよ」と、すでにシカゴの《オークタウン》を訪れていたおいらに涙目で語っていた館長。
蟹座「わたしの人生一番の目的地なんです。行くことができたら報告に来ますね」と約束したのが10年も前になるだろうか。
その後、2度目の《ヨドコウ》へ伺ったときは、館長が交代されていて、新館長曰く、
かたつむり「磯崎新のご子息がガイドになって落水荘へ行ってきた」と、鼻息荒くおいらに語ってくれていた。
九官鳥、いな、旧館長さんはその後、落水荘へ行けただろうか。彼に「行ってきたよ」と伝えたい。
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文字通りの『Depth Tour』走る人
見学可能なすべての場所へと案内していただいた。
しかも英語が優しい。わからないところは先生が必ず補ってくれる。
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このように写真を残しているから思い出がよみがえるけれど、実は、この時間。夢が叶ったことで感動も突き抜けて、今でさえ”本当に現実だったんだろうか”という思いに浸る。

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さかのぼること2週間前。男木島のカフェで世界的な建築家・坂茂先生と一緒になった。
蟹座「先生。私、今度ピッツバーグへ行きます。落水荘鑑賞のアドバイスをください」と、単なる一般人のくせに意外と堂々と。
人影「落水荘。素晴らしいところだよ。ガイドツアーがあって、その中で『ここの建築物はオールオリジナル』、つまりライト建築から手を加えていない、っていうんだ。部屋の中を見ていくと、どうもライト建築とは違和感のある網戸があってね」
カフェにいた全員が(現代作家の大岩オスカール先生もまた)ランチの手を休めて、聞き耳を立てている。
蟹座「ガイドツアーには参加します。それで、どうなさったんですか?」
人影「ガイドに『これはオリジナルじゃないだろ』って言ったんだ。そのガイドはオリジナルって言い張っている。仕方がないから、その次のガイドツアーにも参加しちゃってね。そうしたら、次のガイドさんはしっかりと知識があって、『カウフマン家がこの邸宅に住むと、森林に建てているのでどうしてもヤブ蚊が出る。仕方がないので、カウフマンの息子、これも建築家なんだけど、網戸をしつらえた。息子はライト先生に敬意を表して、わざと色違いの黒枠で作ることでライト建築とは別だよ、って主張をしたんだ」
人影「だからね、ガイドツアーに参加して、もしガイドが『オールオリジナル』って言ったら『それは違う』って言ってやんな手(パー)」
カフェに爆笑さえ起きていた。
それから、坂先生はアメリカに現存するライト建築を一つ一つ解説してくれた。
たかが、神奈川県からやってきた普通のおっさん(←川オス)に対して。感謝。

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これが網戸。
ガイドさん曰く、坂先生の言われた通りの解説がなされていた。
日本人(←おいら)、出番なし。
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新緑の森の中に流れる滝音やセミの声。
ラストリゾートのような居宅。暮らしやすさはいかがなものだろう。
ライト先生のルーティンで、当初予算を大幅に超える出来上がり。
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しかし、この作品が帝国ホテルのビジネスで悪評を追って敗走してきたライト先生にとって復活の作品であり、代表作となったことは疑いようのない事実。
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Depth Tourは予定通り90分で終了し、質問コーナーを最後に解散となった。
これで解散となり、それぞれのビューポジションで記念撮影などをしている。
滞在時間3時間。今でも夢のような時間。
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遠方から落水荘を眺めていたフランスの若者2人へと声を掛ける。
蟹座「建築物の追っ掛けかい?」
犬「フランスの大学生で建築を学んでいます。彼は同級生です指でOK」
フランス語でなくて良かった。日本語じゃないけど。
すると、今度は向こうから問いかけられる。
ひよこ「どこの建築事務所の方ですか?」
蟹座「No. I'm just highbrow ! 」
犬「enviable !!」
お陰様でマイウィッシュリストのトップが叶えられた。
しかし、まだまだ知盛の心境には達しない。
今、書き換えられたウィッシュリストには例えば『Basler Kunstmuseum』『Galleria degli Uffizi』『Rothko Chapel』が並んでいる。
さらには『Angel of the North』まで。
全部行く。YOLO,人生一度きり。



■「40歳以上は眼科検診に行ってほしい」眼科医の訴え いつの間にか悪化する目の病気「知らないうちに白内障…」「コンタクトの検診で発見」
(まいどなニュース - 09月03日 07:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=7096720
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