マイ魅力度ランキング最下位の沖縄と茨城。
決して『ちむちむどんどん』が切っ掛けではない。だって、観てないもん。
方や堂々と1位グループの香川県。
瀬戸芸日記、あと3回。今月中には(たぶん)終わらない。
《瀬戸芸7》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983039752&owner_id=8666179

「美味しそうなもの食べてますね

」
カフェでの切っ掛けは坂先生からだった。
おいらの手元に置かれたサンドイッチを見つめて、テラスに響く低い声で語りかけてきた。
酒田のスイデンテラスから始まって、神戸のたかとり教会や富士山世界遺産センターのこと。さらには、日本と海外の建物に関する考え方の違い。
この時ほど、料亭吉兆のささやき女将の存在を愛おしく、そしてありがたく感じたことはなかった。
大御所の建築家でプリツカー賞受賞者の先人に対して、ほぼマンツーマンでの会話を挑んでいる。周りの視線が熱い中、結局、女川駅や銀座のニコラスGすら思い出せなかった。
サンドイッチはテーブルに置かれたまま、おいらの質問に=まるでゾーンに入ったかのように=、その明確なる回答を、テラスで拝聴するスタッフたちにも聴かせていた
自分自身(おいら)でさえ、見事に坂先生のスイッチを押した質問だったと自負できる。
大岩オスカール先生も乗り出してきた。
たくさんのカタカナ固有名詞に遅れまいとする川崎オスカーの奮闘に、スタッフからも感嘆が漏れていた。
いつか、列車の左側に座り、その車窓をきれいに拭いてみたい。そんな欲求にかられる30分余りの至福の時間だった。
スタッフの一人が「先生、そろそろ…」と声を掛けたのをトリガーにして、彼らが港へと去っていく。神奈川県民の立礼で先生方を見送った。

「どうもありがとう。じゃあ、気を付けて出掛けてくださいね

」
そんなエールを贈られたような気がする。実はその刹那、ボーっとしていて、記憶がない。
残された私を含めて数人が、テラスにぽつんと佇んだ。
カフェの店員からも朗らかなる笑みで「よかったですね

」なんて、声がかかる。
このテラス席、昨日できたばかりだそうだ。
YOLO(You Only Live Once)
自由奔放に彷徨い歩いて積み上げた記憶や知識や感想が、アーティストたちの気持ちを躍らせたのかもしれない。表現者ではない側のくせに、そんなことが可能なんだ。
ありがとう。感謝しかない
坂茂先生と大岩オスカール先生との奇跡の鼎談を終えた川崎オスカー。
予定通り、13時のフェリーを目指し港へ向かう
フェリーに乗る列から、おいらに向かって会釈をする男子。
誰やねん、オレニホレルナヨ
マスクを取っていたので気が付かなかったが、男木島パビリオンで撮影をしていたカメラマン氏。タイタニックの彼だった。

「お陰様で坂先生に会うことができましたよ

」

「それはよかったですね。小さな島ですからね」
そんな会話。
混雑したフェリーは、このあと目的地・女木島を経由して高松へと向かう。
女木島に着いたことに気づかずに、やや慌てて下船したのも心地よい思い出だ。
桃太郎の侵略地・女木島。わずか2時間の滞在は、また別の話。
(つづく)

都道府県の魅力度ランキング 1位は「沖縄」、47位は?
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