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2021年10月24日22:29

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家族ゲーム


家族ゲームおもしろかった。これと時かけとタンポポ観るべくエイティーズをチェックしていたけれど、相米慎二との出会いで、これらだけってより、森田と相米に意識が傾き始める。も、大林と伊丹も含めどの作品も同じようにおもしろく思えてきたりする。家族ゲーム、よく言われるようなテオレマや家族構成員の役割とかよりも、もっと文化人類学的な視点のなかにある人間像が描かれているように思えてくる。キネマ旬報のエイティーズのベスト10の一位はこの作品だけれど、もちろん決しておもしろくないことはないけれど、パラサイトにしてもこれにしても、そこまで凄いのかな、とはなる。ちゃんと受験戦争を汗水鼻水たらしてやってきてないから、そうなるのかな。文化人類学的な視点のなかに、いじめ、受験戦争、不安や楽しさが有る。そうした人間像。立場的なところで親も子供も社会的役割分担が表されるけれど、それは文化的、というか、人工的なものだろうけれど、それでも、あの工場地帯と煙と同じように、都会のジャングルの自然発生的なものであろう。都会というジャングルもまた然り。最後の大団円、エリート化に物申すが、それよりも、人間がフィギュア化されないことに眼がいく。壊しまくるあの自然発生的なエナジーが本質でり、それと同じように家族構成員の役割もまた、都会のジャングルの動物的本能がもたらした結果にある秩序であり、ラストのまどろみは、文化人類学的な視点のなかまた戻っていく哀しさが表される安堵なのかな、となる。マシーン音の多用、何か黒沢清の先駆的なものも感じてしまう。ゴッコ的には、じっと見据えるようなイマヘイ的な文化人類学観察眼ではなく、好き勝手に音や事物を並べ替えるヒップホップが表されていて、それが一番、おもしろかった。あの壊しまくりと同じものだ。あの少年は不真面目だけれど、ひねくれているってより素直で、そこらへんは森田が客観的でなく主観的に作品に入っていっているような気もする。もちろん、秩序を壊す松田優作にも彼の主観性はあろう。それらの拮抗もまた暴力として心地よさを表している。


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