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2021年10月15日22:59

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海猫


海猫おもしろかった。漁師の佐藤浩市的に、魚群の群れに続けて観る。60年代や50年代でもなく80年代や90年代でもなく限定的に70年代のメロドラマ邦画の様相、しかしながら魔性の女は80〜90年代的である。オンナと会うダンナのとこはお前もワルよのー越前屋、となるも、次のシークエンス、母に会いに函館に、と言ってさにあらずは、魔性の女お前はさらにワルよのー、となる。村上春樹的にコンテンポラリーだけど幸薄い無力な美男女と封建的ゴリラとその母親との対比な感じで、いかにもなメロドラマで進んでいくけど、人物造形が表されるというより表層的なところは森田芳光的であり、船々のディゾルーヴなどのオーヴァーラップは確か失楽園でも表されていたんじゃないか、そこらへんは近年的なよしみつ節なセンス。ただのメロドラマじゃないかとなるも、最終盤の再会のとこや三田佳子の娘に薫さんといってあてる手紙のところはグッときた。だから、ラストの伊藤美咲のオンパレードなショット群もグッとくる。相米慎二には魚群の群れがあるけど、オレには大人の映画がない、という志しで失楽園やこの作品を制作したのかな(それからは文芸作品的アプローチであろう)。

ps
下顎がしっかりしているような吉村実子と伊藤美咲のコントラスト、同じ土俵にあげてはダメかもしれないし、伊藤美咲自体その役柄、生まれた時から少々病弱体質的なとこも言われていたりしてるけど、作品の筋とからめて、なにか戦後とエイティーズ以降の差異を、オーディエンスと作品をつなげる媒体としてなにかを考えてもしまう。






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