クライマックスとハウスジャックビルトがコアだったから行定と塩田もコアだけどヒット作だから万人が観れるものだろうとセカチューと黄泉がえりを観る。『黄泉がえり』よかった。かつて観た時は、コマーシャル映画クソっ、という先入観があったからだろうか、観ながら、ダラダラしてんな、とか思った記憶があるけど、笹川亮一が言うように、映画みな兄弟と思い始めたからか、或いは以前より寛容になっっているからなのか、或いは年取って感動しやすくなったのか、フツーにおもしろかった。行定と同じように塩田もクセがあるが、ヒトを追うというのは変わらないが、害虫などのショットとしての執拗に追うではなく、やはり商業映画、テンポよく、おまけに感動へのまっしぐらな展開、いろんなタイプがやれるんだな。思えば、北野武も黒沢清も小津安二郎も同じストラクチャー、それはそれでかっこよい。けど、塩田さんいろんなことやれて器用だなと思った。それもかっこ良い。前半の生活世界の市井観、上手いなと思った。当たり前か、映画監督なのだから。ラストの、女性からの視点でのナレーションと草��の花を見てからの幕切れのカット、よかった。『世界の中心で、愛を叫ぶ』よかった。前に観たと思っていたら、たぶん同じ時期の作品で、氷と炎の狭間で、とか、そんなタイトルので竹野内豊と中国人の女優が主演の、なんだっけ、あれと勘違いしていた。黄泉がえり観たとき、これにも長澤が出ていたのに驚き、ヒット作には長澤の影があり、と思ってしまったが、それはそうと、石田ゆり子が今の方が若くなってるのにも驚き、きっとドモホルンリンクルを風呂上がりに腰に手を当てラッパ飲みしてるんだろうな、と思ったけれど、そうそう、伊勢谷友介は完全に過去のものとなりうかばれんなと思ったけれど、現在の愛を大事にするのはそれはそれで大事なのかな、それはそうとセカチュー、こりゃ皆が好きになるなと思わせられた。感動の要素が集められながらも、プロセスが過去と現在が織り成され交わるオリジナルな感じで老若男女、リアルタイムで長澤観たら、絶対に青春の1ページになってるなと思わせられた。塩田と同じように行定もクセがあるけど、この作品も時空間の繋げ方はいつものような感じだし、最初の方の辛気臭さはいつもな感じだけれど、辛気臭さと言っても昭和的なものではなく、なにかカビ臭さ、というか、箪笥から冬物出す時の生活感臭さのようなものからやがて琥珀色になるセンス、それはスタイリッシュな展開のでも冗長的に感じられるものでも一貫してあるように思えるけど、やはり脚本だろうか(それは塩田のいつものと今回のとの違いにも感じられたけど)、青春ものに集約されていて、クセが消えてて、フツーに観れた。ラストのセカチューが何かもよかった。どちらも素敵なすごい作品だと思わせられた。そうそう、どちらの作品においても、柴咲コウ、素敵でした。
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