近所にあった焼き鳥屋が廃業した。町でいえば隣町になるけど、徒歩3分。
隣町のPTA連中には人気があり、店の前には常にママチャリがたくさん置かれているほどの繁盛店も、クソコロナは一気にその勢いを削いで、焼き鳥屋のだんなに引退を決断させた。
呑めない男(←おいら)なので居酒屋の廃業に何ひとつ影響はないが、この焼き鳥屋の印象はバブル時期の一コマ。
1989年4月、川崎市高津区の竹やぶで2度、捨ててあった現金が拾われた。
合わせて2億数千万円。
1度目に竹やぶを彷徨っていた中年が、ゴミ袋に入れられていた1億円近くを拾ってニュースとなり、その評判はゴールドハンターのごとく、竹やぶ宝探しがにぎわった。
そして、日を開けることなく2度目の発見。バッグに入った1億数千万を探し当てたのが、この焼き鳥屋のだんな
曰く

「店に使う山菜を取りに出かけたら、たまたま金が入ったバッグが落ちていた」って、ウソつけ。
結局、川崎市内のアパレル通販会社社長が「脱税した金を俺が捨てた

」と名乗り出て、取得者2人に10%の謝礼金を渡して、ワイドショーのネタもこれでおしまい。
惨事のあなた。
近所の店だからどうしたって聞き耳を立てる。
焼き鳥屋のだんなには1350万円の謝礼金が払われ、

「全部ローンの支払いに充てた」と、何かのインタヴューに答えていた。
そういえば、やぶから現ナマ感謝セールをやった記憶もないので、その通りだったのだろう。それから、30年。リフォームすることもなく、細々と車道に焼き鳥の匂いを漂わせて、店頭に置かれた自転車を墨だらけにしてニヤついていた。
《箱根3》(承前)
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Go To ワイフさん、最終回。
前日、大混雑だった箱根神社へのリベンジを誓い、朝6時から芦ノ湖畔を夫婦さんぽ
狙い通り参拝客2,3人。ゆったりと参道の階段を上がり境内で二礼二拍手一礼…とは、簡単にいかなかった。
先に来ていたサラリーマン然とした、年の頃40歳代後半。
この方の参拝時間がやたらと長かった。漂うオーラに、脇でササっと拝礼を済ますわけにもいかず、おいらもワイフさんも境内の神木を見たり、九頭龍の神水を救ったりして時間をつぶす。
どうだろう、おそらく10分にも及ぶ本殿への手合わせ。そして二礼二拍手一礼。
目が合ったが、時間を取らせたわびをすることもなく、何ごともなく境内社である九頭龍神社分社に移って、やはり10分ほどの礼拝。
ご親族への祈願だろうか、それとも旅行関係者の切なる願いなのだろうか。文字通りの神頼み。本気の拝みをここに見た。
箱根神社の参道は芦ノ湖畔に建つ『平和鳥居』へ向かう。
立派なる両部鳥居。
そして、ここでおいらは、いつものように溢れるパワーを感じ、鳥肌が立ち震えを覚える。風邪でもコロナでもない。
『氣』が我が身に流れ込む。そんなことが本当にあるのだから。
ワイフさんに問う。

「美術館は…行かないよね」
ノーコメント。つまり「行きたくない」の意思表示。
美術館は感性があってこそのデートスポット。
名画を横目に、走るワイフさんを追いかけるのも本意ではない。ポーラも成川もあきらめよう。そもそも、最初からあきらめていたけれど。

「星の王子さまはどう?」
どうもなにも、星の王子さまミュージアムが箱根にあることは知っていたが、全くの門外漢。星の王子様がなんなのか、1�个燭蠅箸發澗犬犬覆ぁ�

「知ってるの?」

「いや、1�个眞里蕕覆ぁ�

「この前、TBSラジオで評判がいいって放送されていたからね

」
《星の王子さまミュージアム》
ワイフさんのチョイスは絶対だ。30年間に亘り、常に絶対だ。
ところで、2人とも星の王子様に関しては、知識ゼロ。
2人(おいら+ワイフさん)とも作者名を『サンクトペテルブルグ伯爵』だと思っていたのだから、ロシア漫画のSFだろうとさえ思っていた。
10時30分、入園。
11時になるとガイドツアーも開催されると聞き、それまでの30分はちょっとだけ雰囲気を味わおうということにした。
どちらかというと女子大生やOLちゃん、もしくはそのあたりのカップルが多く、若干の家族連れと、1組のこの場にそぐわない中年夫婦。(←おいらら)
園内に入ると、ヨーロッパ調のレプリカ建物が立ち並び、それなりにいい雰囲気を醸し出している。
ミュージアムという名の資料館。作者・サン=なんちゃらのパネルや原稿、そして歴史と星の王子様あれこれ。
そんなパネルを1枚1枚観ていたら、すでにワイフさんの姿はなく、影すら残さない。
”あれっ、行きたいっていったのは彼女だったよね”の確信は揺るぎ、もはやワイフさんのあとを追うことしかミッションは残していない。
ここで気が付いたおいらの小さな能力。
パネルについたキャプションを速読。というよりも、一瞬にしてその文字群を捉え、脳内に写真のように残し、その意味をあとから読み下していく。
速読というよりは立体的視読。おそらく、外国映画の字幕読みで身についたのだろう。
ミュージアムの出口に立ち、時計を読むと10時45分
まだ15分しか経ってないやん。
ワイフさんを説き伏せて、とりあえずガイドツアーに参加しようというところまで取り入った。
教会に寄って、ステンドグラスを眺めていく。
とにかく15分の時間を稼ぎ、ガイドツアーへの参加を果たす。
ガイドのおねえちゃんは、今日がデヴュー戦。処女作。
優しいおじさんが隣に寄り添って、まるでサクラのように答えやすい質問を仕掛けたり、思いのほか頷(うなず)いたり。
15分ほどのガイドツアーののち、映像室でやはり15分ほどのドキュメンタリーを鑑賞。
さらに、もう一度、ワイフさんとともにミュージアムを拝観し…というわけには行かず、これにて星の王子さまミュージアム終了。
わかったことといえば、作者であるサン=なんちゃらは、星の王子さまの世界的ベストセラーを知ることなく、星のかなたへ消え去った。
それなりに楽しかったぞ、星の王子さま
帰路は乙女峠を抜けて御殿場アウトレット経由で東名高速。
残念ながら車両火災と事故渋滞を直前に受けて、20分のロスタイムがあったが、少しでも出発を後らせていたら1時間以上の渋滞に巻き込まれていたのだから、これもまた、幸運の証。

「御殿場は静岡だよ

」

「神奈川から出ないといったのに

」
ワイフさんとしたことが羽田空港に続き、御殿場で2つ目の他都県侵入。
もう、慎重派とはいわせない。
(Go To 箱根 おしまい)

沖縄、大分、鳥取が上昇 都道府県の幸福度ランキング、1位は2年連続で……
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=6190704
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