朝のラジオで知った悲報。
日本人感覚なら「清水寺が焼失」のような深い悲しみだろうか。金閣寺や法隆寺は一度燃えているので違うよな。…こんなことを布団に籠りながら思いめぐらしていた。
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1月のパリ旅行、最後の最後に訪れたシテ島。
もっとたくさんの感動を得ておけばよかったのに
ニュースを知れば歴史を知りたくなる。
池上彰の名言。
ノートルダムの歴史さえも、深堀りしたくなるのは必然でもある。
日経新聞社主催イベント《日経プレミアムゼミナール/池上彰氏特別講演》
会場は横浜そごう9階・新都市ホール。
講演前のひと時に屋上へ登り、岡本太郎へご挨拶。
そういえば、子供たちが小さい頃、この屋上で相当な時間を娘たちのために費やしていた。今では、屋上広場もさっぱりと姿を変えて、遊べる遊具はかなり少なくなっていた。
18時15分。満席のホールに池上先生が入場登壇する。
手には原稿もなく、パソコンを使ったプロジェクターすら用意されていない。
ほんの少しだけ、池上彰先生ばりにアドリブ講演を担当することもあるおいらにとって、神様とも思える彼の生講演を聴取できるだけで幸せなこと。
講演の評価を先に書いてしまうと★500万。
スゴイのひと言。
まずは令和。
昭和63年の11月辺りから昭和64年1月まで宮内庁に詰めて、昭和天皇の様態をNHKで伝えていた池上キャスターは、平成31年4月30日から令和元年5月1日にかけてテレビ東京で、新元号の生中継をされるそうだ。
令和おじさんが「新元号は令和」と宣言した時に、イギリスBBCの記者は「Order and Harmony」と翻訳して英国に伝えたそうだ。
池上さん曰く「日本語の深い意味を知らない記者が安易に翻訳した」と断罪。

「《令》はご令嬢、ご令室に見られるように、そもそもは”美しい”という語源。決してorder=命令という意味ではない

」
至極同感である。

「私がテレビで令和の英語訳は”Beautiful and Harmony”としゃべったら、その2日後、河野外務大臣が正式な英語訳を”Beautiful and Harmony”とする、と伝えていた。もしかして、彼は私のテレビを観たのかな?」
ことほど左様に、日本語には《言霊》がある。
令和の令を命令の令として冷たく受け取るのか、それとも令嬢の令として美しく受け取るのか。どうせなら、美しく聴き惚れていたほうが幸せに決まっている。
《言霊》に関しては、太平洋戦争の日米戦い方の違いまで、まさに立て板に水。
続いて、イギリスのEU離脱。

「日経新聞を読んでいる皆さんならイギリスの正式名称、判りますよね?」
おいらの隣に座っていた中学生と思しきインテリ女子が首を振って頷いていた。
おいらときたら、「グレートブリテンだろ

」とふんぞり返って、池上先生からの正解を待っていた。

「正しくはグレートブリテン、及び北アイルランド連合王国…」
ここから、北アイルランドの歴史を16世紀ヘンリー8世の時代から振り返る。
原稿も持っていないし、パワーポイントが映されているわけでもない。
とにかく、彼からのうんちくが100%スムーズにおいらの脳内に記憶されていく。
最後のテーマがトランプ政権。
彼が公約として掲げた「TPP離脱」「パリ条約離脱」「メキシコ国境の壁建設」を、これもまた丁寧に、判り易く、聴き易く、まるでおいらだけに教えてくれるような語り口で教えてもらう。2020年の大統領選が、今のままならトランプ有利であるということと、池上先生はかなりトランプ嫌いであることが、ひしひしと伝わってきた。
しかし、バカブッシュ(子)については、ほんの一瞬しか話題に上らなかったが、間違いなくトランプより低レベルであるという認識が伝わった。
もっと知りたくなったオピオイド、RUST BELT、忘れられた人々。
ニュースを知れば知るほど、もっともっと興味が尽きない。

「私に与えられた時間は19時40分まで。10秒ほど早いですが、今日はこれまで

」
まるで神技。
ノートルダムの話題が入らなかったのは、この時間管理のためなのか。それは我慢。
話し方、進め方、そして話の終い方。そのすべてが参考になった85分間。
心からありがとう。

仏ノートルダム寺院で大規模火災、尖塔崩落 大統領は再建誓う
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