田園調布で親しくしていただいている画廊《みぞえ画廊》
お陰様で博多へ出掛けた時は、福岡市美術館とともに《みぞえ画廊本店》への立ち寄りがルーティン。
《福岡3》承前
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『常設展』(みぞえ画廊)
同級生の画廊主も「ここは良いものを持っている」と評価していた福岡地区では名門に位置する画商。バックには県内有数の建築会社がついていて、資金力も莫大。川崎オスカーみたいなものである。(←ではない)
シャガールや坂本繁二郎やへんなの。
へんなのは、一度作家さんにもお会いしたことのある現代アーチストで、アートフェアにも出展。完成度の高い作品が展示されていた。
そして今回、個人的にフィーチャーしたい彫刻作家・豊福知徳。
田園調布でも象徴的な彫刻作品が中庭に佇み、前回訪廊したときには「新しく入手」された小品が机のうえに置かれていた
画廊においてあるフライヤーに《豊福知徳ギャラリー》の文字。

「これは?」

「うちで開設している専門ギャラリーです」
予約制とあり、しかも開館日が限られている。知らなかった。

「オスカーさん、お時間ありますか?」

「無一文なのでやることもないんです

」

「では、ご案内しましょう

」
VIP(自称)ゆえ、破産状態でも厚遇される。一平ちゃんになった気分。
いつぞや、非紳士化したぼくを案内していただいた《ももち》の地
そんな場所に、豊福知徳だけをフォーカスしたプライベートギャラリーがあった。
マネージャーがあらかじめやってきて鍵を開けてくれて、玄関でおいらを迎えてくれる。
大した知識もなかった作家さんの人となりや来歴。
1925年に久留米で産まれ、ミラノで作彫活動を行っていた。
国内においては竹橋をはじめ、京都近美、大阪国美、美ヶ原、アーティゾン。そして、地元である福岡県美、福岡市美、北九州市美で収蔵作品が鑑賞できる。
68歳で紫綬褒章を受章、2019年94歳で鬼籍に入る。
もろちん貸切。ゆっくりと室内を廻りながら、マネージャーからのうんち君、否、ウンチクを伺って、

「オスカーさん、このあとは?」
をっ、デートの誘いか。

「残念だけど、ぼくは圧倒的に女子好きなもんで」と、手のひらを向ける

「?

いや、もしお時間があれば博多港へ行っていただきくて

」

「このあとは市美を残すだけだから、港にも行ってみるよ

」
ありがとう、マネージャー。
『那の津往還』
博多港なんて競艇でしか立ち寄ったことがなかったけれど、こんなに美しいモニュメントがあったとは。
無知は感動を奪い、英知は人生を豊かにする。
(つづく)
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(TBS NEWS DIG - 06月03日 21:59)
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