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2023年10月08日17:23

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ストロング小林さん追悼(528)

79年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」総括の続きです。外国人ヒールサイドとして参戦したマサ齋藤は安定したいい仕事ぶりを見せました。

タイガー・ジェット・シン、マスクド・スーパースターを上手くコントロールしゲームメーカーとして試合を作りました。

最近のジミー鈴木氏のyoutubeチャンネルで「マサさんはどこ(のテリトリーに行っても)『関脇』のポジションを取る」と評価されていましたがまず的確だと思います。後の革命軍、維新軍、ジャパンプロレスでは大関クラスまで番付が上がることになります。

終盤戦特別参加で藤波辰巳を破って2日間ながらWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得した剛竜馬に関してはヒロ・マツダ道場です鍛え直してきた、というという割には動きはさほど変わってはおらず、10月2日、大阪府立体育会館で藤波から王座を奪取した時のフィニッシュの逆さ押さえ込みはぎこちなく、藤波のエルボー攻撃も「このヘタクソ!早く腕を取ってみろ」という剛に対する苛立ちを感じさせました。

2日後のリターンマッチで藤波に完敗して王座転落、48時間天下に終わりましたが、力量の差は明らかでした。

さて、ストロング小林ですがメインイベント、セミファイナルの登場は激減し、第4、5試合位のポジションにまで下がってしまいました。長州力とは明確な差がついてしまい、木村健吾、星野勘太郎、木戸修の少し上の位置にいるに過ぎない状況にまで追い込まれてしまいました。

TJシン、Mスーパースターに短時間での負けはもはや当たり前になり、先の「サマー・ファイト・シリーズ」同様、長州、M齋藤、終盤戦に特別参加してきたウィリエム・ルスカにも完敗。先程の番付に置き換えれば三役から転落して平幕の上位に辛うじてぶら下がっている、と言っても過言ではないと思います。「ワールドプロレスリング」への登場も今シリーズは1回もありません。

また、今シリーズから8月26日、日本武道館での「プロレス夢のオールスター戦」で国際プロレスのスネーク奄美を破った荒川真(ドン)がプエルトリコ遠征に出発し不在にしており、小林邦昭、ジョージ高野、前田明(日明)、平田淳二ら若手の台頭が目立ちました。先輩達とのタッグマッチが数多く組まれていい経験を積みました。最年少当時18歳の斉藤弘幸(ヒロ斉藤)は身体も小さく体重も増えずにこの時点ではまだ起用されていません。

「ブラディ・ファイト・シリーズ」が終了して直ぐに猪木、坂口、藤波は韓国遠征を行ないました。シリーズ最終戦の翌日、10月5日、ソウル市奨忠体育館大会の試合に出場。

猪木はルスカと「格闘技世界一決定戦」WWF格闘技世界ヘビー級王座防衛戦(時間無制限1本勝負)を行ないました。ルスカは上半身裸に下には柔道着を着用、15分6秒、猪木が弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップさせ4度目のタイトル防衛を果たしました。

藤波は星野と王座に返り咲いたばかりのWWFジュニア・ヘビー級選手権試合の初防衛戦を行いました(61分1本勝負)。10分40秒、両者リングアウトの引き分けで藤波が初防衛に成功。

日本的には藤波が先輩・星野と引き分け防衛といったところ。しかし当時は日本では公表されていませんでしたが、星野は在日韓国人で本名は呂建夫(ヨ・コンブ、日本名、星野建夫)であり、新日本プロレスのシリーズオフには韓国で試合をしていました。

よって実は、母国韓国のヒーロー、呂建夫が日本の王者、藤波に挑戦した一戦でした。藤波は韓国のスターであり日本での大先輩にあたる星野の顔を立て、ドロー防衛としたものであります。

坂口は千圭徳(チョン・ギ・ドク)とのシングルマッチ60分1本勝負で対戦、当初現地韓国ではNWF北米ヘビー級選手権試合と告知されていましたが、坂口の王座転落でノンタイトル戦になりました。

試合は体格で優る坂口がパワーで千を圧倒、1933年生まれでこの時46歳の千は坂口に力で対抗出来ず苦戦しましたが、上にトレーニングウェアを着用したTJシン(この日、安明吉を3分、コブラクローで破る)が乱入して双方に攻撃を加え、僅か5分33秒、ノーコンテストに終わっています。

ソウルでの大会は、10月19日のワールドプロレスリングで放送されました。
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