未踏の5ケタ
ゴールドがいよいよグラム1万円を表示した。
欧米の金利引き上げ情勢は変わらず、金利のつかない金は嫌われるシーンにもかかわらず、円安進行と、地政学リスクの継続と、中国経済の不安。
この3本立てによって、大台をクリアした。
さて、3年ほど前から対税規制が厳格化されて、捌くことに一苦労。
嬉しい悩みでもあるけれど、溶かして《考える人》でも作ってしまおうか。(←作らない)

《福島1》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985791067&owner_id=8666179
日立から再び特急ひたちに乗り込んで、これまで常磐線最北到達地であった高萩をあっさりと突き抜けて、人生初めてのいわき
学生時代から旅打ちをやっていたにも関わらず、いわき平競輪場も未踏の地。
映画『フラガール』には高い評価を付けているのに、いわきのシンボルでもある《常磐ハワイアンセンター》にも行ったことがない
いわき駅で降りて、レンタカー屋へ向かう。
「…フラナガン…

」
空耳?
その時、駅前の空気が一瞬にして変わっていった。
驚いた
今回の tripenart 。フラナガンの目的地はここではない。
うさぎ年の旅行者、幸先のいいウサギとの出会い
『あきたいぬもあるけば』(籔内佐斗司)
いわき市立美術館までのワンマイル
この駅前通りは、ほんの少しだけ彫刻のプロムナードを気取っている。
ニコニコな店長からレンタカーを拝借して、まずは阿弥陀堂1
そして、焼肉ソウルを再び横目に、最初の目的地、阿弥陀堂2
『白水常磐神社』
御朱印は拝受できないけれど、旅のスタートは神仏へのあいさつが基本。
こちらのマスターピースは鉄製懸仏。記憶の神様、ここにあり。
拝殿への階段。
その隙間に見つけた雑草に歓喜の声をあげるのも、また唯一無二の経験なり。
その美しさがわかるなら、それでいい
《白水阿弥陀堂》
いわき市・観光で検索すると、おそらく「ハワイアンセンター」→「いわき平競輪」の次に出てくるはずの国宝寺院。
福島県唯一となる国宝建造物。なるほど、会津のさざえ堂は重文止まり。
とても偉い観光スポットなのだ。
拝観料500円を払って阿弥陀堂へと入堂すると、薄暗い中に潜む坊主が、ナマ解説をスタートする。なんでテープじゃないのか、意味が分からなかったけれど、なんだかありがたい生解説で得した気分。観覧客が入るたびに、彼のスイッチが入るのだろうか。それほど観光客もいないのだからテープ流せばいいのに。
住職さんに《吊るし観音》の在り処を伺うと、

「川沿いを上がっていったところ。川の向こう側にあるからね。小さいよ〜」
《吊るし観音》
小さくてなんだかわらかんちんちん
吊るし観音を拝観したお陰で、思いのほかショートカットに成功し、次なる目的地までは20分もかからなかった。
駐車場探しに苦労したけれど、できるだけ「前へ」の北島監督の意を組んで、美術館入口まで200mの場所に路駐を企てた
《いわき回廊美術館》
いわき来訪の一番の目的地。
7月、六本木で『蔡国強展』を鑑賞したのは、この日の予習。段取りは見事に整っている。
この地に構える建築屋の大将が、単純に蔡国強作品をコレクションしたことを機会に、作家さんと知己の仲になり、ついには3.11で傷んだいわき市を救おうと、壮大なる桜植樹計画をぶち上げる。
称して『いわき万本桜プロジェクト』
目標は9900本
開口当時はドン・キホーテと揶揄されたに違いないが、ドネイションが友を呼び、10月の植樹会が終われば、4000本を超える桜を数えることができるという。
99メートルに及ぶ回廊に、これまでの蔡国強が仕掛けたインスタレーションや花火イベントのパネルが並び、或いは地元小学生(+おせっかいな親たち)が描いた桜の絵画が展示されている。
広場にはラブラブブランコが、2人の乗り手を探していた
小学6年生の入賞作。
おいらには到底無理なデザイン性と筆致。
ほんとに12歳?と、疑いたくなるほどの出来栄え。
夏休みの工作宿題を「子どもの代わりに作った」と、自慢げに見せてくれたぼくの知人・S氏(64歳)のことを、思い出さずにはいられない。(←思い出した)
世界のあらゆる美術館を回ってきた『廻光−龍骨』
東日本大震災以前、1993年の作品。
ひと通り、40分ほどを掛けて回廊展示と山頭のインスタレーションを見尽くした。
かつて、ここにも津波が来たのだろうか。
さわやかな風だけが通り過ぎる田園風景に、2011年の悪夢を重ねることができない。
阿弥陀堂1に立ち寄ったお陰で、僥倖が訪れた。
入館料無料の美術館にドネイションを捧げて、正門を歩み出ると、正面に大工道具を持って食卓を直しているおじいさんの姿。
そのオーラに惚れて、会釈をすると、ニコッと笑い話しかけていただいた。

「どこから来たの?」

「神奈川県から、この美術館を訪ねてきました」と、少し盛ってみる。

「どこが良かった」なんて問われた後に、

「お茶でも飲んでいきなさい」のひと言。
これは、快くご接待に預かろう。何よりも貴重な時間になるはずだ。
職人さんに淹れていただいた野草のお茶に、社長がわざわざ持ってきてくれたお茶菓子を口に運ぶ。
あとは、どうやら、おいらの質問責め。
このおじいさんこそが、蔡国強との旧知の仲である志賀代表と知る。
彼の口から出てくる言葉は、常にアクティブで、そしてポジティブだった。見習いたい。

「蔡国強のニュージャージーの居宅は、フランク・ゲーリーの設計作品」
そんな固有名詞が出てくるなんて、建築ファンの琴線は完全に振り切った。

「10月にまたニュージャージーへ呼ばれているんだ」。
なんとも、羨ましい友情である。
「最新号だよ」と渡された活動ブックを手に、心からのお礼を告げて、いわき回廊美術館をあとにする。
川崎に帰宅後、御礼状の筆を執ったのは翌日のこと。
一期一会か、再会を果たすのか。旅で出会う人との会話、プライスレスの珠玉。
(つづく)
■金現物、初の1万円台=円安で上昇に拍車
(時事通信社 - 08月29日 11:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7541869
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