未見の光る女や、観たけれど冒頭の長回し観るを目的で観て残りも観ているはずであっても全く記憶になく著名な冒頭長回しもけっこうガッタンガッタン動いているなは覚えている雪の断章を、観たいのだけれど、お引っ越しや風花しかないなと落胆するも、あったあった、と観たかった未見のものをファウンド。Y●uTubeで東京上空いらっしゃいませを観る。おもしろかった。つぐみの棒読みのアクトもいいけれど牧瀬里穂、こちらの作品のイキイキさも素敵である。愛と平成の色男で石田純一はラッパとホラを吹いていたけれど、こちらの作品でも中井貴一はトロンボーンとホラを吹いている。彼は彼自身の心を騙しだまし仕事を遂行中。そのこと嘆く三浦友和、70年代はパラレルに存在しながらも入ってゆくことなかった神代辰巳や藤田敏八の世界の住人のようなセンスを表す。相米らしく、供儀がともなわれる宿命的空間に入ってゆく。牧瀬は彼岸と此岸が写し鏡のような空間で、悩み悟る。そこで再会する中井もホラを吹くことを、愛を知ることで止める。帰れない二人が様々に変奏され、歌い手たちにより奏でられる。帰れない二人はテレンスマリックはバッドランズの如くにラン、天国に逃避行。森田のプラスティックなライト感覚の世界と違い、しがらみがある。中井はそこから抜け出し、牧瀬は愛を知る。長回しが、生の息吹を届ける。グローブジャングルを乗り回す牧瀬、影絵を踏み合う牧瀬と中井、薔薇の花々を川に投げる牧瀬と彼女の生への讃辞を聴く中井、風を香る牧瀬の活き生き活きした凛々しい形相。ふたりは別れる。そして再会の余韻がある。生が息吹く。
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