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2021年10月30日23:00

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凪待ち


凪待ち、おもしろかった。最終盤、結婚証明書に名前を書くとき、おじいちゃんと孫娘に、おいっ止めろ、家まで抵当に入れられるぞ、と思ったものの、ラストの方のその救済はよかったし、香取慎吾のラストショット、これからも困難が押し寄せるものに向かううえでの覚悟の表情に見え、作品の締め方ナチュラルに思え、そこがなにかよかった。エスタブリッシュ・シークエンスの競輪、ギャンブルをやらないからか、そして映画の見過ぎからか、どうしてもアディクション、そして愚行と不幸が描かれると思ってしまうけれど、それも先入観、そこにはロマンもあるのか、と考え方を改めるも、香取慎吾のラストショットを見ると、ロマンも間違いではない、となる。

日常生活世界が描かれていくのかと思ったら、事件性が帯びるときなにかイーストウッド風に、デカい香取が「男」になっていくものがこれから表されるのかな、となるも、そうではなく、愚行と不幸がアディクションにただただ表され、おまけに不幸はこんなに続く?とばかり仲間のふたりが逮捕とあーなっちゃうと、トラジコメディすらも超えて笑ってしまいかねなくなるも踏みとどまり、じっと観続ける。イメージのせいか香取には情けなさも狂気も感じられることはなく、優しいだけのバカなフツーが表されるだけだけれど、ちょいと断片だけしか思い出せれないけれど、その名を知らない鳥たちも凶悪や日本で一番悪い奴らも麻雀放浪記も、みっともなくない奴なんかいるものか、というのを白石和彌はずっと表しているような気がしてきて納得となる。そこらへんは英雄的に死へと向かう北尾武とは違うな、となる。母娘がなぜ好きなのか分からないが、香取慎吾のキャストは、優しさにあるのかな、となる。



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